★4月15日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる8,000円を一時下抜けしたものの、再び回復してきた。一目均衡表の雲下限を上抜けしたものの、上値では72時間SMA(青線)、90時間SMA(紫線)、120時間SMA(赤線)が位置しており、レジスタンスとして意識される。
NY金先物市場は1938.00-1960.10ドルのレンジ相場となった。米金利の上昇を受け、金利を生まない資産である金の相対的な価値低下が重しとなった。米10年債利回りは一時2.95%台まで上昇した。10年債利回りの上昇一服後も、米金融政策の方向性と連動しやすい2年債の利回りは2.72%台へ上昇し、2018年12月以来の高水準を付けた。アジア市場の序盤で1960.00ドルまで買われた後、ロンドン市場で1938.00ドルまで下げた。ただ、ニューヨーク市場では株安を意識した買いが入ったことで下げ止まり、長期金利の上昇が嫌気されたものの、通常取引終了後の時間外取引で1955.70ドルまで戻している。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が上値の重しになる。ただ、8,000円前後では、押し目買いも入り出来高が膨らんでいる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺まで戻り基調となっているが、レジスタンスとして意識される。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%DとSlow%Dはかい離幅を広げて両線とも上向きになっていることで、戻り基調は継続している。寄り付き後にMACDがゼロラインを上抜け出来るかがポイントになる。
金標準先物の日足では、上向きの10日SMAの7,991円がサポートとして意識されている一方で、横向きの5日SMAの8,054円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。NY金先物市場では、米FRBの急速な金融引き締め観測を受けて、米金利が上昇していることが嫌気されている。ただ、インフレ高進やウクライナ情勢の地政学的リスクなどもあり、一方的な売り相場にはなり難い。外国為替市場では、日米金融政策の方向性の違いもあり、ドルが底堅く推移していることから金標準先物の下支えになりやすい。
本日の注目点は、5日SMAを再び上抜け出来るのか、それとも10日SMAを下抜けしてしまうのかが焦点となる。上昇基調が継続していただけに利食い売りが出やすい地合いとなっている。
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