FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ウクライナ情勢を巡る不透明感強く方向感を欠く展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州主要株価指数が小幅反発して取引をスタートする中、クロス円は反発地合いを維持したが、ドル/円の戻りは鈍い展開だった。ウクライナ国防相が『大規模な緊張が強まる可能性は低いと見込んでいる』などの発言が伝わる中、リスク許容度の改善を受けた円売りが進展した。ロシアが19日に弾道ミサイルを含んだ軍事演習を実施しプーチン大統領が視察する、などと伝わったことを受け、円売りの流れは一服した。欧州市場では、米長期金利の上昇は抑制されていたが、米FRBによる金融正常化への思惑でドル売りは後退した。一方、NYダウ先物の堅調地合いで、株高期待の円売りが観測された。

 

ウクライナ情勢を巡る懸念が根強い中、NY勢本格参入を前に115円台前半でやや上値が重くなった。米経済指標が強弱まちまちだったが、米長期金利の低下に伴う円買いが強まった。全般リスク回避のドル買い・円買いが優勢で115.10円前後で動きが鈍かった。欧州通貨を中心にドル高が進み、ドル/円の支えとなるも、米長期金利の低下や米株の下落が重石となり上値の重い展開が継続した。米株安・米長期金利の低下で上値は重いものの、ウクライナ情勢を巡る不透明感や明日から米市場の3連休を控えていることで、取引は閑散で動意に欠ける動きが続いた。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・12月経常収支:+226億ユーロ(11月:+236億ユーロ)

・ユーロ圏・2月消費者信頼感指数速報値:-8.8(予想:-8.0、1月:-8.5)

 

・米・1月景気先行指数:前月比-0.3%(予想:+0.2%、12月:+0.7%←+0.8%)
・米・1月中古住宅販売件数:650万戸(予想:610万戸、12月609万戸←618万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.97-115.30円のレンジ

・プーチン露大統領が指揮する軍事演習を19日に実施

・ECBは年内の利上げに傾きつつあるとの観測報道

・ウクライナ情勢を巡る懸念から欧米株は下落

・市場では米国の3連休を控えて様子見ムードが広がる

・VIX指数は28.11から27.75へ低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ