★米国株式市場は上昇:米国での感染者減少で経済正常化への期待から買い
NYダウは371.65ドル高の35462.78ドル、ナスダックは178.79ポイント高の14194.46ポイントで取引を終了した。米国での新型コロナウイルス感染者減少に伴って経済正常化への期待感が高まると買いが優勢となった。長期業績見通しや自社株買いが好感されたアムジェンが8%近く上昇し、1銘柄でダウ平均を124ドルほど押し上げた。米長期金利が上昇し利ざやが改善するとの見方から、JPモルガン・チェースなど金融株も堅調だった。VIX指数は22.86から21.44へ低下した。
★NY外国為替市場:米金利先行観からドル買い優勢に
ドル/円は、欧州市場では一時115.23円付近まで売られる場面もあったが、NY市場では堅調に推移した。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締め観測から米金利先高観が強まる中、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.9686%前後と2019年11月以来の高水準を更新すると全般ドル買いが先行した。NYダウが450ドル超上昇したことも相場の支援材料となり、一時115.63円と日通し高値を付けた。1月28日の高値115.68円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
ユーロ/ドルは、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。10日の1月米消費者物価指数(CPI)への関心が強まる中、米長期金利の上昇基調が継続した。小幅ながらもユーロ売り・ドル買いが出た。半面、欧州中央銀行(ECB)の年内利上げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが入り、相場を下支えした。なお、ビルロワドガロー仏中銀総裁が『インフレの急進は一時的』『ECBに対する市場の反応は強すぎた可能性がある』と発言するとユーロ売りが出る場面もあったが、反応は一時的だった。
★NY原油先物市場は続落:引き続き利益確定売り優勢
NY原油先物市場は88.51ドル-91.68ドルのレンジ相場となった。昨日に続き、先週末までの相場続伸に対する利益確定売りが優勢となった。イラン核合意を巡る米国とイランの協議進展で輸出拡大などの警戒感が高まっていることも売り材料視された。原油先物はアジア市場から下げており、ニューヨーク市場の中盤にかけて節目の90ドルを下回り、一時88.51ドルまで一段安となった。
★NY金先物市場は3日続伸:インフレヘッジ目的の買いが優勢
NY金先物市場は1816.00-1829.90ドルのレンジ相場となった。米長期金利の上昇が続くなか、インフレヘッジを目的に金を買う動きがこの日も続いた。アジア市場で1816.00ドルまで下げたが、ニューヨーク市場でじり高となり、米長期金利は上昇したものの、金先物は一時1829.90ドルまで買われる場面があった。通常取引終了後の時間外取引では1828ドル近辺で推移した。
★米国債券市場は下落:米国の金融引き締め観測から売り
米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)1.34%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い1.96%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが加速するとの観測が強まる中、この日も債券売りが続いた。利回りは一時1.9686%前後と2019年11月以来の高水準を付けた。
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