FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米1月雇用統計の想定以上の結果から一気にドル買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、ECB利上げ期待が高まる中、ユーロ高・ドル高の動きが優勢になった。なお、欧州主要株価指数は高安まちまちで取引を開始した。欧州市場では、米長期金利が上げ渋り、一段のドル買いは抑制された。米長期金利の低下に連れドルが下押しした。なお、日経先物は90円安で推移した。一時は1.23%台まで上昇していた米2年債利回りは1.2%付近まで低下したことが嫌気され日通し安値をつけた。米雇用統計をにらみ、ドルの押し目買いと戻り売りの綱引きとなった。

 

1月米雇用統計で非農業部門雇用者数や平均時給が市場予想を上回ったことで、米長期金利の上昇とともにドル買いが強まった。NYダウは下落スタートの後、前日比でプラス圏に浮上する場面も見られ円高の圧力は抑制された。ドルに対する買い意欲が強まり日中高値を更新したが、目先は利食い売りに上値を抑制された。米国株の回復に連れリスク選好の円売りが強まり、115円台前半で底堅い展開となった。NY時間の午後に入ると徐々に動意も乏しくなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・12月小売売上高:前月比-3.0%(予想:-0.9%、11月:+1.0%)
・英・1月建設業PMI:56.3(予想:54.3、12月:54.3)

 

 

・米・1月非農業部門雇用者数:+46.7万人(予想:+12.5万人、12月:+51万人←+19.9万人)
・米・1月失業率:4.0%(予想:3.9%、12月:3.9%)
・米・1月平均時給:前年比+5.7%(予想:+5.2%、12月:+4.9%←+4.7%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.74-115.43円のレンジ

・ECBの金融政策正常化が想定より早く進むとの見方

・英中銀が利上げを継続するとの見方からポンド買い

・欧州市場では1月米雇用時計に対する警戒からドル売り

・1月米雇用統計の良好な結果が伝わるとドル買い

・米10年債利回りは一時1.9338%前後と20年1月以来高値

・市場では3月米FOMCで0.5%の利上げ確率37%に上昇

・VIX指数は24.35から23.22へ低下

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