FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,650円で下げ止まるか!

 

★1月17日以降の金標準先物の60分足では、上値を切り下げる下落基調が継続している。雲の下限近辺ではもみ合い相場となったものの、引けにかけて明確に下押しする展開になった。また、NY時間帯に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1828.40-1843.70ドルのレンジ相場となった。米債利回りが本日も低下したこともあり金先物は強含む場面があった。しかしながら、今週に入り一時昨年11月の水準まで上昇した反動もあり、金先物価格は週末にかけて利食い売りが優勢となり続落して引けた。アジア市場の終盤にかけて1828.40ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1843.70ドルまで戻した。しかしながら、株安を受けて換金目的の売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で1828.70ドルまで下げている。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきており、買い方からの手仕舞い売りが出やすい地合いになっている。6,650円を下抜けると出来高の多い6,750円から100円超下放れることで、手仕舞いの動きが強まる可能性が高くなる。ただ、6,650円近辺では押し目買いも根強く下支え出来るかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎの低水準で%Dが上向きになってきており、下押しバイアスが鈍化してきている。寄り付き後にMACDが横ばいになるなど下げ止まる動きになるかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,702円と10日SMAの6,700円を下抜ける展開になった。下値ではサポートとして意識される25日SMAの6,660円で下げ止まるかが焦点になる。NY金先物市場は、米国株安にともなう換金目的の利益確定売りが優勢になり下落した。ウクライナ情勢の緊迫化や米国株安、米長期金利の低下などリスク回避による金買いの材料が多い。そのため、底堅い展開が予想される。為替市場では、リスク回避の円買いが強まっているものの、米FRBの金融引締め観測の根強く残っていることから、過度な円高には繋がりにくい。

本日の注目点は、再び5日SMAと10日SMAを回復出来るのか、それとも25日SMAへの下値トライとなるのかが焦点になる。また、心理的節目となる6,650円で反転出来るかも注目される。

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