FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では120時間SMAがサポ―ト!

 

★1月5日以降の金標準先物の60分足では、高値圏でのもみ合いが続くなか120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。ただ、三尊天井のパターンとなっていることから、ネックラインとなる6,714円がポイントになる。このまま推移すると、雲の中に入り込むことから寄り付き後に上昇して雲の上限まで上昇するかが注目される。また、120時間SMAがサポートして下支えするかが相場のポイントになる。

 

NY金先物市場は1814.40-1828.20ドルのレンジ相場となった。為替相場でユーロ/ドルが約2カ月ぶりに1.14ドル台に乗せるなどドル安が全般に進み、割安感が生じたドル建ての金は買いが優勢となった。12月米消費者物価指数(CPI)が前年比で約39年ぶりに7%台に乗せたことも、インフレヘッジとしての金需要に繋がった。アジア市場の終盤にかけて1814.40ドルまで売られたが、主要通貨に対するドル安が進行したことから、金買いが強まり、ニューヨーク市場で1828.20ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引でも1825ドルを上回る水準で推移している。

 

価格帯別出来高では、6,650円前後で出来高が多かったこともあり、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。ただ、6,730円前後でもみ合いながら出来高が膨らんできていることから、売りを吸収してきていることを示している。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からゼロライン近辺まで下落基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り下げる展開になっており、下落基調が継続している。寄り付き後にMACDのゼロラインがサポートとして意識され下げ止まるかが注目点になる。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの6,695円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。ただ、5日SMAが下向きになっていることから、下押しバイアスが強まってきている。NY金先物市場は、インフレヘッジ目的とドル安になったことから、買いが入った。ただ、米FRBによる年内の利上げが、3回から4回になるとの観測も出てきており、金の重石になりやすい。為替市場では、ドル売り・円買いが強まり115円台半ばから114円台半ばまで円高が進行したことから、金標準先物の重石になっている。再び円安基調に戻るかがポイントになる。

本日の注目点は、5日SMAが下向きになるなど上値が重くなってきていることから、10日SMAをが下支え出来るかが焦点になる。60分足でも、ネックラインの6,714円の攻防となっていることで、維持出来るかが注目される。

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