FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 閑散相場のなか行って来いの展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、リスク回避の円高圧力が緩和され、前日横ばいの113.67円前後で推移した。なお、欧州主要株価指数は高安まちまちで取引がスタートした。欧州勢本格参入後、全般的にドルが伸び悩み、ドルが再軟化した。なお、NYダウ先物は50ドル高、米長期金利は1.42%近辺でもみ合い推移した。NYダウ先物が小幅プラス圏に持ち直し、米長期金利も1.42%台で下げ渋ったが、戻りも鈍く113.55円前後でもみ合いとなった。

 

特段材料は伝わっていなかったが、年内の重要イベントがほぼ終了し、市場の流動性が徐々に低下するなかで持ち高調整とみられる円買いの動きが強まった。NYダウ先物が150ドル超安まで下げ幅を広げリスク回避の円買いを助長した。年内の重要イベントを通過し、メインプレイヤーが続々と休暇に入るなど徐々に市場の流動性が低下した。米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから方向感は出なかった。一時600ドル超下げたNYダウは下げ幅を縮小し、米長期金利も1.37%から1.4%まで上昇したことでドル買い戻しとなった。ウォラーFRB理事が3月FOMCでの利上げも選択肢と言及するとドル買いが継続した。その後は、リスク回避の円買いが緩み、ドル買いの流れが続くなか、113.76円近辺まで持ち直した。

 

★欧米主要経済指標

・独・12月IFO企業景況感指数:94.7(予想:95.3、11月:96.6←96.5)
・ユーロ圏・11月消費者物価指数改定値:前年比+4.9%(予想:+4.9%、速報値:+4.9%)
・ユーロ圏・11月消費者物価コア指数改定値:前年比+2.6%(予想:+2.6%、速報値:+2.6%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は113.10-76円のレンジ

・英国では感染者急増で景気への悪影響が懸念

・米国株安や米債高が進んだほか原油価格が軟調に推移

・市場参加者少なく持ち高調整の動きが中心の展開

・NYダウが一時610ドル超下落したことを受けリスク回避

・VIX指数は20.57から21.57へ上昇

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