★欧州市場朝方の取引では、米FOMCの結果発表に市場の注目が集まる中、小幅な値動きながら113.70円台で底堅さを維持した。なお、欧州株は高安まちまちで取引をスタートした。欧州市場では、米FOMCでの政策決定が注目され積極的な売り買いは手控えられ狭いレンジ内でもみ合う展開となった。金融イベントが控えるなかで持ち高調整とみられるドル買いが散見された。米長期金利が1.45%台まで上昇したことに連れる形で113.90円へと上昇した。
米11月小売売上高が予想を下回り米景気先行き不透明感にドルが売られ一時113.80円を割り込んだものの、押し目買いに底堅く推移した。米FOMC結果公表を控えて様子見ムードが強く113.00円前後で動意が鈍った。NIAIDのファウチ所長が「オミクロン株に特化したワクチンは今のところ必要ない」とすると、警戒感が後退し、リスク選好の円売りが強まった。FRBはテーパ―規模を2倍に加速、22年、23年それぞれ3回づつの利上げ予測でドル買いも、ほぼ想定の範囲との受け止めが広がると次第にドルは伸び悩んだ。
★欧米主要経済指標
・米・11月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.8%、10月:+1.8%←+1.7%)
・米・11月小売売上高(自動車除く):前月比+0.3%(予想:+0.9%、10月:+1.8%←+1.7%)
・米・11月小売売上高(除自動車・建材):前月比-0.1%(予想+0.7%、10月+1.8%←+1.6%)
・米・12月NY連銀製造業景気指数:31.9(予想:25.0、11月:30.9)
・米・11月輸入物価指数:前月比+0.7%(予想:+0.6%、10月:+1.5%)
・米・12月NAHB住宅市場指数:84(予想:84、11月:83)
・米・10月企業在庫:前月比+1.2%(予想:+1.1%、9月:+0.8%←+0.7%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.63-114.27円のレンジ
・トルコ琉銀が金融スタンスが継続するとの見方からリラ売り
・米経済指標は好悪まちまちの結果で市場への影響は限定的
・FOMCの内容がタカ派となりドル買いが優勢
・『ほぼ想定の範囲内』との受け止めが広がるとドルは伸び悩み
・重要イベントを通過した安心感からリスク先行のドル売り
・VIX指数は21.89から19.29へ低下
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