FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を下抜け!

 

★12月8日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場から下落基調となり雲下限と240時間SMA(茶線)を下抜ける展開になった。そして、240時間SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑えている。一旦6,450円が心理的サポートとして意識されている。先行きNYタイムに雲ネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1766.10-1789.80ドルのレンジ相場となった。市場予想を上回る11月米卸売物価指数(PPI)も手がかりに米長期金利が上昇し、金利を生まない金は売りに押された。アジア市場で1789.80ドルまで買われたが、買いは続かず、ニューヨーク市場の序盤に1766.10ドルまで売られた。米国株安を意識した買いが入ったが、長期金利の動向を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では主に1770ドル台で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から下押ししたことから、一時手仕舞い売りが強まったが押し目買いから下げ止まる展開になている。ただ、戻り場面では上値に出来高が多い価格帯から、上値の重石になりやすい。また、出来高の少ない価格帯では上下に大きく振れやすいので注意が必要である。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきていることから、下押しバイアスは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dが横ばいになりトレンドレスの状態となっている。寄り付き後にMACDが上向きになってくるのか、再び下向きが強まるのかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、再び100日SMAの6,438円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。ただ、5日SMAが下向きになってきていることで、短期的には下押しバイアスが強まってきている。NY金先物市場は、米11月生産者物価指数(PPI)の大幅上昇で米利上げの前倒し観測が改めて高まっていることで米金利が上昇したことで売りが優勢になった。ただ、米国株式市場が米FOMCの結果発表後に大崩れするようなら、リスク回避の金買いにつながりやすい。そのため、FOMC結果待ちの様相となる。為替市場では、米利上げ観測の強まりからドルは底堅い展開となっており、113円台後半での値動きになっている。また、112円台ではドル買い需要が強く下値も限定的になっている。

本日の注目点は、100日SMAがサポートとして意識され下支え出来るかが焦点となる。60分足では、NYタイムに雲のネジレがあり相場の節目になりやすい。FOMCの結果待ちで様子見ムードが強まりやすく、ポジション調整的な値動きになりやすい。

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