★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が1.450%を割り込んだことを受け、113.10円付近でドル安の流れが持続した。なお、欧州主要株価指数は全面安で取引を開始した。NYダウ先物が530ドル安、米長期金利も1.44%台に下げ幅を広げたことを受け、113.00円を再び割り込んだ。新変異株に対するワクチン効果への懸念から、欧州株が全面安、米長期金利は1.43%台まで低下しており円買いが優勢となった。NYダウ先物と米長期金利の下げ一服となるに連れて、112.90円前後にドルがやや持ち直した。米長期金利が1.41%台へ上昇したことで、ドルは反発した。
ドル高、円高の組み合わせであるドル/円は円買いが優勢となった。11月米シカゴPMIが61.8と予想の67.0を大きく下回ったことも相場の重石となり、ドル売りが優勢になった。その後は、月末のロンドンのフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されたほか、パウエルFRB議長のタカ派発言を受けドル買い戻しが強まった。ただ、フィキシング通過後は上値が重くなり、欧米株安に伴うクロス円の下落が相場の重石となり円買いが強まった。欧州通貨やオセアニア通貨が対ドルで買い戻されるとドル/円も上値を切り下げる動きとなった。
★欧米主要経済指標
・独・11月失業率:5.3%(予想:5.4%、10月:5.4%)
・独・11月失業者数:-3.4万人(予想:-2.5万人、10月:-4.0万人←-3.9万人)
・ユーロ圏・11月消費者物価指数速報値:前年比+4.9%(予想:+4.5%、10月:+4.1%)
・ユーロ圏・11月消費者物価コア指数速報値:前年比+2.6%(予想:+2.3%、10月:+2.0%)
・米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+19.05%(予想:+19.30%、8月:+19.65%←+19.66%)
・米・9月FHFA住宅価格指数:前月比+0.9%(予想:+1.2%、8月:+1.0%)
・米・11月シカゴ購買部協会景気指数:61.8(予想:67.0、10月:68.4)
・米・11月消費者信頼感指数:109.5(予想:110.9、10月:111.6←113.8)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は112.50-113.68円のレンジ
・感染拡大への懸念が高まるとリスク回避の円買い
・低調な米経済指標が相次ぎドル売り
・月末のロンドンフィキシングに絡んだドル買い戻し
・パウエルFRB議長の想定外のタカ派発言
・リスク回避からNYダウは一時670ドル超の下落
・VIX指数は22.96から27.19へ上昇
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