★11月1日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され、下支えしながら上昇基調が継続している。ただ、6,650円が心理的な節目として意識され上値の重い展開となっている。そのため、上抜け出来るかが焦点となる。
NY金先物市場は1813.80-1828.30ドルのレンジ相場となった。為替でドルが全般軟調に推移し、ドル建ての金に割安感が生じて買いが先行した。先週高値を超えたところでは上昇力が更に強まり、約2カ月ぶりの高値を更新した。アジア市場の終盤にかけて1813.80ドルまで下げたが、ドル高が一服していることから、ロンドン、ニューヨーク市場で金先物の買い戻しが観測された。ニューヨーク市場の後半に1828.30ドルまで買われており、通常取引終了後の時間外取引では1825ドルを上回る水準で推移した。
価格帯別出来高では、もみ合い相場が続く中で6,600円より上値で出来高が膨らんでいることから、売りが一巡すると上値追いの動きになりやすい。一方で、6,550円近辺でも出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすく重石になりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で一時シグナルとデッドクロスしたものの、横ばいになってきており下押しバイアスが鈍化してきている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り上げて上昇基調が続いているが、%Dが高値圏で下向きになっていることから、上値の重さが意識される。寄り付き後の値動きがポイントになる。
金標準先物の日足では、5日SMAが再び上向きに転換して10日SMAをわずかに上抜けるゴールデンクロスとなっており、短期的な上昇基調が継続している。NY金先物市場では、心理的な節目となる1,800ドル台の底固めとなっている。ドルが総じて弱い展開になったことで、買い支えされている。米国では実質金利のマイナスが続いていることからも、商品相場に資金が向きやすいとも言える。為替市場では、クラリダFRB副議長の発言から早期利上げ観測が後退したことで、ドル売りが強まった。ただ、113.00円が下値の心理的節目となっており、ドル売りも一旦後退している。113円を下抜けるとレンジ相場の下限下抜けとなり、円高が進行しやすくなる。
本日の注目点は、心理的節目となる6,650円を上抜けてくるかが焦点となる。60分足では、24時間SMAがサポートとして継続するかも注目点となる。
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