FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 低調な米経済指標などから全般ドル売り!

 

★欧州市場序盤の取引では、世界的な株高を背景に、リスク許容度が改善されたことを受け、ドル安・円安の流れが持続した。なお、NYダウ先物は100ドル高、米長期金利は1.248%近辺に上昇した。欧州市場では、ドルが全面安で推移しており、ドルインデックスは92.00を割り込んだ。また、全般的なドル安圧力を受け、ドルが再軟化した。日経先物は70円高に続伸、米長期金利は1.25%台に上昇した。アジア株高が欧米に波及し、リスク選好の円売りも観測され、109.80円台でのもみ合いとなった。円売りとドル売りに挟まれ109円台後半で方向感のない展開になった。

 

4-6月米GDP速報値が予想を下回る内容だったほか、前週分の米新規失業保険申請件数も予想より弱い内容だったことに売りで反応した。27日安値の109.59円がサポートとして意識されると、米長期金利が上昇したことも支えにドルが切り返した。FRB議長が前日にテーパリング議論を慎重に進める姿勢を示したほか、低調な米経済指標を受けたことからドルが売られやすい地合いだった。20日安値109.33円や日足一目均衡表・雲の下限109.30円を前にし、売りは一旦止まったが戻りも限定的だった。上値の重さは変わらず再び109.50円を割り込むと日通し安値を更新したが、109.30円が下値として意識された。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7月景況感指数:119.0(予想:118.2、6月:117.9)
・英・6月住宅ローン承認件数(中銀):8.13万件(予想:8.45万件、5月:8.69万件←8.75万件)

・独・7月消費者物価指数速報値:前年比+3.8%(予想:+3.2%、6月:+2.3%)

 

・米・4-6月期GDP速報値:前期比年率+6.5%(予想:+8.4%、1-3月期:+6.3%←+6.4%)
・米・4-6月期個人消費速報値:前期比年率+11.8%(予想:+10.5%、1-3月期:+11.4%)
・米・4-6月期GDP価格指数:前期比+6.0%(予想+5.4%、1-3月期+4.3%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:+40万件(予想:38.5万件、前回:42.4万件←41.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:326.9万人(予想:318.3万人、前回:326.2万人←323.6万人)
・米・6月中古住宅販売成約指数:前月比-1.9%(予想:+0.0%、5月:+8.3%←+8.0%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.39-90円のレンジ

・中国当局が混乱受け投資家の懸念払しょくに動く

・英国でコロナ感染者が減少したことでポンド買い

・4-6月米GDP速報値が予想を大きく下回る

・低調な米7年債入札を受け米長期金利が上昇傾向

・VIX指数は18.31から17.70へ低下

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