★7月7日以降の金標準先物の60分足では、上値・下値を切り上げる上昇基調が持続している。上向きの24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支えとなっている。ただ、高値圏で推移していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。
NY金先物市場は1798.70-1818.00ドルのレンジ相場となった。米国株の反落を受け、安全資産とされる金を買う動きが優勢となった。ただ、米金利上昇によるドル高を受け、ドル建て金価格に割高感が生じたことが下押しを誘った。金利を生まない資産である金の優位性を後退させたことも重しとなり、上昇幅を縮小した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1818.00ドルまで買われたが、6月消費者物価指数は市場予想を上回ったことを受けて、1798.70ドルまで反落。その後、1816.00ドルまで戻したが、インフレ進行を警戒した戻り売りが観測されており、通常取引終了後の時間外取引では主に1810ドルを下回る水準で推移した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯前後でもみ合いとなっていることから、上下に放れると大きな動きになりやすいので注意が必要となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルをわずかに下抜けしてきており、上昇の勢いが鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきており、上値が重くなる展開になっている。
金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた下向きの25日SMAの6,412円をわずかに上抜けした。そのため、上昇基調が強まりやすくなるが、現状は小幅な動きになっている。NY金先物市場では、米長期金利上昇とドル高が嫌気され上昇幅が縮小する展開になった。本日も米長期金利上昇とドル高が継続するようなら、上値の重い展開になりやすい。ただ、心理的な節目となる1,800ドルは維持している。為替市場では、米長期金利上昇により円安基調となったことで、金標準先物の下支えとなった。
本日の注目点は、25日SMAを上抜けを維持出来るかにある。また、5日SMAと10日SMAが25日SMAとゴールデンクロス出来るかも注目される。ただ、60分足では一旦上値が重くなっていることから、寄り付き後の動向が焦点になる。
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