FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAがサポート!

 

★4月19日以降の金標準先物60分足では、雲下限や120時間SMA(赤線)を下抜けると失速する展開になった。しかし、240時間SMA(茶線)まで低下すると、サポートとして意識され一旦反発する展開になった。週明けには雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1769.60-1796.30ドルのレンジ相場となった。欧米のPMI速報値が軒並み強い結果となり、安全資産とされる金の購入意欲が後退した。米金利に底打ちの兆しがあり、金利がつかない資産である金の上値を圧迫した。金利の動向を受けてドルが底堅く推移したことも、資産としての金の相対的な価値低下や、ドル建て相場の割高感につながり、金相場を重くした。バイデン米大統領が提案している富裕層に対するキャピタルゲイン税の税率引き上げの影響を見極める必要があることから、金先物は一時1769.50ドルまで下落した。その後、1779.00ドルまで戻したが、上値の重さが残った。

 

価格帯別出来高では、押し目買いで6,150円近辺で出来高が膨らむとともに下げ止まる展開になった。ただ、6,200円前後でも出来高が多いことから、戻り場面では上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルと共に低下基調にあることから、下落基調は続いている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっている。両指標とも下落基調が続いていることから、6,150円を維持出来るかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAの6,188円がレジスタンスとして意識される一方で、10日SMAの6,161円や100日SMAの6,151円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。狭いレンジ内での値動きになっている。NY金先物市場では、米長期金利の動向やドルの動向に敏感に反応する展開になっている。為替市場では、徐々にドルの上値が重くなっており、金標準先物の上値を抑える展開になっている。週末のNY市場でも108円台での滞空時間が短くなっており、ドルの上値の重さが意識されている。

本日の注目点では、5日SMAを上抜け出来るのか、それとも10日SMAや100日SMAを下抜けするのかが焦点となる。上昇基調は継続しているものの、上値の重さも意識されている。

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