FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の下限下抜け!

 

★4月16日以降の金標準先物60分足では、4月16日高値6,236円がレジスタンスとして意識され下押しする展開になった。緩やかに右肩下がりの下落基調になり、雲の下限を下抜けた。その後は、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。ただ、下値では120時間SMA(赤線)が、サポートして意識され下支えする展開になっている。

 

NY金先物市場は1777.10-1798.10ドルのレンジ相場となった。米国株が反落するなか、リスク回避で資源国通貨や欧州通貨が下落した一方ドルが強含んで、ドル建て金価格に割高感が生じ、高値圏での金の調整売りを誘った。取引時間中に米10年債利回りが一時1.58%台へ持ち直すなど、米金利の上昇が進んだことも、金利を生まない資産である金の下押しを誘った。また、金融資産の投資収益に対する税率引き上げを想定して換金目的の売りが広がった。

 

価格帯別出来高では、下値に出来高の多い価格帯があることから、下落基調になっていることで、利益確定売りが出やすい地合いになっている。6,200円前後で出来高が膨らんでくるかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はゼロラインを下抜けシグナルも下向きになっていることで、下落基調は続いている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で横ばいになっていることから、下押しバイアスは後退してきている。寄り付き後にMACDが横ばいになってくるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、注目されていた260日SMAの上抜けは失敗した。また、5日SMAの6,194円をじわりと下抜けしてきたことから、明確に下抜けするのかが焦点となる。NY金先物市場では、リスク回避の金買いよりも、ドル高や換金目的の売りが強まっているため、上値の重い展開になっている。為替市場では、リスク回避のドル買い・円買いとなっており、108円を挟んで方向感のない展開になっている。リスク回避により米長期金利も低下傾向になっていることも円買いを支援する。

本日の注目点は、再び260日SMAの上抜けトライとなるのか、それとも5日SMAを明確に下抜けしていくのかが焦点となる。トレンド的には、上昇基調が継続していることから、押し目狙いの展開になりやすい。

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