FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 109.00円のオプションが重石!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.63%台に上昇したことを受け、下げ幅を縮小する展開となった。なお、欧州株は高安まちまち、欧州株は高安まちまち、NYダウ先物は3ドル安でもみ合いとなった。週内にNYカットオプションが控えており、マグネット交換で上下の変動を抑制した。欧州市場中盤の取引では、米長期金利が1.64%台から1.63%近辺に上昇幅をやや縮小する中、109円台を維持できずにもみ合い推移した。

 

米長期金利が動意づいていないなど、手掛かり材料に乏しい中、109.00円のオプションを睨んで動きづらい状況になった。パウエル米FRB議長の講演や米ベージュブックの公表を控えて様子見ムードも強く、大きな方向感は出なかった。パウエル米FRB議長が質疑応答で、大規模緩和を当面据え置く姿勢を再確認することになり、金利先行感を受けたドル買いは後退した。ドル安の流れが強まる中で109円台の定着に失敗した。ベージュブックでは『米経済活動は緩やかなペースで加速した』との認識が示されたが、相場の反応は限定的となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・2月鉱工業生産:前月比-1.0%(予想:-1.3%、1月:+0.8%)

 

・米・3月輸入物価指数:前月比+1.2%(予想:+0.9%、2月:+1.3%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.86-109.09円のレンジ

・ECBは緩和的な金融政策が長期化するとの見方でユーロ売り先行

・J&Jのワクチンの使用一時停止を切っ掛けとしたリスク回避の動きは一服

・109.00円のオプションを睨んで動きづらい状況

・パウエル米FRB議長の質疑応答では大規模緩和を当面据え置く姿勢を再確認

・ベージュブックでは相場の反応は限定的

・VIX指数は16.65から16.99へわずかに上昇

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ