FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では相次ぎ雲ネジレ!

 

★4月5日以降の金標準先物60分足では、高値圏でのもみ合い相場となった。直近高値を上抜ける強い相場となった。ただ、本日は夜間取引を含めて複数回の雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目が多くなりやすい。そのため、荒れ相場には注意が必要である。

 

NY金先物市場は1733.60-1759.40ドルのレンジ相場となった。米低金利政策の長期化観測が強まる中、金は買いが先行した。米長期金利の低下に伴いドル売り・ユーロ買いが進み、ドル建ての金に割安感が生じたことも、金の買いを後押しした。アジア市場の序盤で1733.60ドルまで下落したが、米長期金利の低下を意識した買いが入り、ニューヨーク市場の序盤にかけて1759.40ドルまで上昇した。通常取引終了後の時間外取引では利食い売りが観測されたが、1750ドル台を維持しており、底堅い値動きを見せている。 

 

価格帯別出来高だでは、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすく上値を抑える展開になりやすい。一方で、もう一段の上昇は売り方の手仕舞いによる買い戻しが出やすく、騰勢が強まる可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に上向きを維持していることから、上昇基調が継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で横ばいになっており、やや買われ過ぎ過熱感が出ている。ただ、トレンドが発生している場合は、高水準に張り付くダマシが発生しやすいことから、MACDの動向がポイントになる。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた75日SMAの6,147円と100日SMAの6,155円をじわりと上抜ける展開になっている。明確に上抜け出来るのか、それとも上ヒゲになるのか注視される。上値には260日SMAの6,196円が位置しておりレジスタンスとして意識される。下値では、再び上向きになってきた5日SMAの6,144円がサポートとして意識される。NY金先物市場は米長期金利の低下やドル安を好感する買いが入っている。米FRBの金融緩和の長期化観測も意識されており、しばらくは底堅い展開が予想される。為替市場では、長期金利の低下を切っ掛けにドル高も一服傾向になっている。109円台前半で推移しているが、109円台を維持出来るか注目されている。円高基調が進行したことで、金標準先物の重石となっている。

本日の注目点は、75日SMAと100日SMAを明確に上抜け出来るかが焦点となる。一方で、下値では5日SMAを維持出来るかも注目される。

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