FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:高値警戒感から売り優勢

NYダウは104.41ドル安の33066.96ドル、ナスダックは14.25ポイント安の13045.39ポイントで取引を終了した。バイデン大統領が予定しているインフラ計画の詳細発表を控え、景気回復期待と同時に財政赤字の拡大を織り込み長期金利が14カ月ぶり高水準に達したため、警戒感から寄り付き後は下落した。また、連日で過去最高値を更新していたこともあり、高値警戒感から利益確定目的の売りが出た。米長期金利の上昇を警戒し、ハイテク株に売りが集まったことも指数の重石となった面がある。VIX指数は20.74から19.61へ低下した。

 

NY外国為替市場:米経済に対する楽観的な見通しからドル買い

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いで一時110.43円と昨年3月以来の高値を更新した。もっとも、NY時間に限ると110.30円を挟んだ狭いレンジ内で方向感が出なかった。欧州時間までドル高をけん引してきた米10年債利回りはNY時間に入ると上昇幅を縮小したものの、相場への影響は限定的になった。米経済に対する楽観的な見通しがドル相場の押し上げ要因となった。なお、バイデン米大統領は31日にインフラ再構築計画を発表する予定となっている。 

 

ユーロ/ドルは、全般にドル買いが強まった流れに沿って、昨年11月以来の安値となる1.1712ドルまで下押しした。一巡後も戻りは鈍く、引けにかけては安値圏まで押し戻された。 

 

NY原油先物市場は反落:スエズ運河の通航再開で売り優勢

NY原油先物市場は59.94ドル-62.27ドルのレンジ相場となった。スエズ運河で大型コンテナ船が離礁したことにより、6日ぶりに運河の通航が再開したことで原油先物価格は弱含んだ。なお、4月1日からOPECプラスの会合が始まる。アジア市場の序盤で62.27ドルまで買われたが、ドル高を警戒して伸び悩み、ニューヨーク市場の序盤で一時60ドルを下回った。ただ、主要産油国の減産体制は維持されるとの見方は変わらず、一時60.70ドルまで戻す場面もあった。

 

NY金先物市場は続落:米金利高とドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は1678.30-1714.80ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.77%台まで上昇するなど米金利高や、それに連れたドル高も嫌気し金先物価格は今月9日以来となる1700ドル台を割り込み続落した。アジア市場で1714.80ドルまで買われたが、主要通貨に対するドル高を警戒してニューヨーク市場の序盤にかけて1678.30ドルまで下げた。株安を意識した買いが入ったものの、時間外取引では米長期金利の高止まりを嫌って1680ドル台でもみ合う状態が続いた。

 

米国債券市場は反発:持ち高調整目的の買い戻しが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.70%で終了した。米景気回復への期待から売りが先行した。10年債利回りは一時1.77%と約1年2カ月ぶりの水準まで上昇する場面もあった。もっとも、その後は月末・期末を控えて持ち高調整目的の買い戻しが入り、債券相場は引け前に上昇に転じた。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ