FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯を下抜け!

 

★3月23日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜けると急落する展開になったものの、心理的節目となる6,000円を下回らず下げ止まる展開になった。しかし、戻り上値も重く6,050円付近でもみ合う展開が続いている。明日の引け間際に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1705.60-1734.80ドルのレンジ相場となった。欧州時間にはスエズ運河で座礁していた大型コンテナ船が離礁したことを受け、金先物価格は緩やかに下落していたが、NY勢参入後には米10年債利回りが一時1.7%台まで上昇するなど、米金利上昇とドル高により下げ幅を拡大した。ドル高を警戒してニューヨーク市場の序盤にかけて1705.60ドルまで下げた。押し目買いが入ったことで1716.50ドルまで戻したものの、上値の重さは払しょくされず、時間外取引では1711ドル近辺でもみ合う状態が続いた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。もみ合いながらも、出来高が膨らんでいることから押し目買いが入ってきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜け下押しが強かったが、MACDが横ばいになってきたことで、下押しバイアスは鈍化してきた。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、戻り基調から再び%DがSlow%Dを下抜けしてきたことで、戻り基調が一服している。正反対の動きになっていることから、寄り付き後の動きがポイントになる。

 

金標準先物市場の日足では、上値を5日SMAと10日SMAが抑える一方で、下値を25日SMAが下支えする展開が続く、もみ合い相場となっている。売り買い材料が交錯する中、トレンドレスの状態となっている。NY金先物市場でも、ドル高や米長期金利上昇から上値の重い展開となっているものの、心理的節目となる1,700ドルを維持した動きとなっている。為替市場では、米国の経済活動正常化期待から米長期金利の上昇から、ドル買いが優勢になっており金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、連日同様に5日SMAと10日SMAを上放れするのか、それとも25日SMAを下放れするのかが焦点となる。市場では上下の抵抗線を意識した値動きになっている。

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