★欧州市場序盤の取引では、株高・原油高・債券安を受け、リスク選好改善による円安・スイス安・ドル安の流れが進行した。なお、NYダウ先物は140ドル台、米長期金利も1.65%近辺に続伸した。欧州市場では、リスク選好ムードで円売りが優勢、ドル/円は小じっかりとなり109円台半ばに浮上した。109.50円のドル売りオーダーをこなし、ストップロスをヒットして上げ幅が拡大した。米長期金利が1.67%前後に上昇となる中、ドルがじり高推移が継続した。米長期金利の上昇を支えに、109.81円まで上値を伸ばした。
米2月インフレ率がほぼ予想通りだったことから、109.70円前後で動意がなかった。米国株高に伴う円売り・ドル買いが出て一時109.85円と昨年6月5日の高値と面合わせしたものの、米長期金利が上昇幅を縮めると上値を切り下げた。また、ロンドンフィキシングに絡むとみられるドル売り・円買いにも押された。米長期金利が一時1.66%台を回復するなど、米長期金利の持ち直しを眺めながら109.70円付近までじり高となったが、週末を控えて値動きは鈍くなった。
★欧米主要経済指標
・独・3月IFO企業景況感指数:96.6(予想:93.2、2月:92.4)
・米・2月卸売在庫速報値:前月比+0.5%(予想:+0.8%、1月:+1.4%←+1.3%)
・米・2月コアPCE価格指数:前年比+1.4%(予想:+1.5%、1月:+1.5%)
・米・2月個人所得:前月比-7.1%(予想:-7.2%、1月:+10.1%←+10.0%)
・米・2月個人消費支出:前月比-1.0%(予想:-0.8%、1月:+3.4%←+2.4%)
・米・2月前渡し商品貿易収支:-867億ドル(予想-860億ドル、1月-846億ドル←-837億ドル)
・米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:84.9(予想:83.6、速報値:83.0)
・米・3月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:3.1%(速報値:3.1%)
・米・3月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.8%(速報値:2.7%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.20-85円のレンジ
・英国ではワクチン接種が順調に普及していることでポンド買い
・米経済活動の正常化期待で米国株が堅調推移でリスク選好の円売り
・米長期金利の上昇でドル買い
・ロンドンフィキシングに絡んだドル売りのフロー観測
・VIX指数は19.81から18.86へ低下
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