FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上値の重い戻り基調!

 

★3月12日以降の金標準先物の60分足では、6,153円が高値となり急落する展開となった。一時雲の下限を下抜けしたものの、6,040円が底となり反転する展開となった。そして、雲の上限は上抜けしたものの、72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。雲の厚みが薄いことから、上抜け下抜けしやすい。夜間取引になると雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1716.60-1754.20ドルのレンジ相場となった。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を受けて早期の引き締め観測が後退し、金は買いが先行した。ただ、米長期金利の上昇に伴い為替市場でドル高が進み、ドル建ての金に売りも入り、上値は限られた。アジア市場で1754.20ドルまで買われたが、米長期金利の上昇を警戒した売りが次第に強まり、ニューヨーク市場の序盤にかけて1716.60ドルまで反落した。ただ、現行の金融緩和策は長期間維持される可能性が高いとの見方は変わらず、押し目買いも観測されており、通常取引終了後の時間外取引で1735.50ドルまで戻している。

 

価格帯別出来高では、再び出来高の多い価格帯を回復したことから、買い方からの手仕舞い売りは出難い状態となっている。6,050-6,100円の出来高が多いことから、この価格帯を上下に放れると大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で緩やかに上昇してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dの勢いは鈍化してきているが、上向きは維持していることから全般戻り基調は継続している。

 

金標準先物市場の日足では、75日SMAがレジスタンスとして意識され押し戻される展開となっている。しかし、上向きの10日SMAと25日SMAがサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。NY金先物市場は、買いと売りの材料が混在しており、トレンドを作るような動きにはなり難い相場環境になっている。為替市場では、米長期金利の動向に振れる展開になっているものの、方向的には円安方向にある。そのため、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、10日SMAと25日SMAを維持して反発することが出来るか、それとも下抜けする展開になるかが焦点となる。米長期金利の落ち着きどころが判明するまでは、金利の動向に振れやすい地合いが続く。

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