FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではレンジ上放れ!

 

★3月12日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限や72時間SMA(青線)がサポートとして意識され、もみ合い相場から上放れする展開になった。各SMAも緩やかに上昇基調を継続していることで、戻り相場が続いている。

 

NY金先物市場は1722.00-1750.60ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、様子見ムードが強かったが、米長期金利の大幅上昇を背景にドル高が進み、ドル建ての金に割高感が生じたことが上値を圧迫した。FOMC結果公表を受けて早期の引き締め観測が後退し、為替相場ではドル売りが優勢となり、金に買い戻しが入った。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明を控え、ニューヨーク市場の序盤にかけて1722.00ドルまで売られた。しかしながら、現行の金融緩和策は長期間維持される可能性が高いとの見方が広がり、代替資産としての金の需要は増加した。通常取引終了後の時間外取引で1750.60ドルまで上昇した。

 

価格帯別出来高では、6.050-6,100円で出来高が多いことから、6,100円上抜けでは上値が重くなると利益確定売りも出やすい。6,100円超えで出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され反発する展開になった。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20)でも%DとSlow%Dが上向きを維持しており、上昇基調が強いことを示している。上向きバイアスが強いことから、戻り基調が強いことを示している。

 

金標準先物の日足では、5日SMAと25日SMAがサポートとして意識され、下支えとなって上昇基調が続いている。一方で、上値では75日SMAの6,159円と260日SMA6,160円がレジスタンスとして意識される。NY金先物市場では、米FOMCで金融緩和策が長期間維持されるとの見方が強まり、金の買い材料となって1,700ドル台半ば近辺で推移している。為替市場では、米FOMCの結果公表を受けドルが失速する展開となり、109円台前半から108円台後半まで円高基調となった。しかし、過度な円高基調にならなかったことで、金標準先物への影響も限定的になっている。

本日の注目点では、上昇基調が続いていることからレジスタンスとして意識されている75日SMAと260日SMAを上抜け出来るかが焦点となる。ただ、米長期金利が1.60%台で推移していることから、利息の付かない金の重石になりやすい。

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