★米国株式市場はまちまち:過熱感から利益確定売り優勢
NYダウは127.51ドル安の32825.95ドル、ナスダックは11.86ポイント高の13471.57ポイントで終了した。2月小売売上高や鉱工業生産、住宅市場指数が軒並み予想を下回ったほか、前日までに7日続伸し史上最高値を更新していただけに、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが優勢となった。ただ、一方で、長期金利の低下を好感し、主力ハイテク株には買いが入ったため、下値も限られた。VIX指数は20.03から19.79へ低下した。
★NY外国為替市場:低調な米経済指標受けドル売り優勢
ユーロ/ドルは、欧州時間発表の3月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1952ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.1967ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。ユーロ/豪ドルやユーロ/ポンドなどユーロクロスの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.1883ドルと日通し安値を付けた。欧州諸国では英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン接種を中断する動きが相次いでおり、欧州のワクチン接種状況を巡る懸念が高まっている。
ドル/円は、2月米小売売上高が前月比3.0%減と予想の前月比0.5%減を大幅に下回ったほか、2月米鉱工業生産指数が前月比2.2%低下と予想の前月比0.3%上昇に反して低下すると円買い・ドル売りが先行した。前日の安値108.92円を下抜けて一時108.73円まで下げ足を速めた。ただ、米10年債利回りが上昇に転じると109.08円付近まで下げ渋っている。
★NY原油先物市場は3日続落:ユーロ圏の景気回復の遅れ懸念から売り
NY原油先物市場は63.80ドル-64.43ドルのレンジ相場となった。昨日にユーロ圏の主要国でアストラゼネカ製のワクチン接種を一時停止すると発表され、ユーロ圏の景気回復が遅れで石油需要が後退するとの思惑がくすぶり、利益確定売りが優勢となった。為替市場でドル買いが進み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも原油の上値を圧迫した。アジア市場の序盤で65.43ドルまで買われたが、利食い売りが強まり、まもなく反落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて63.80ドルまで下げ幅は拡大した。ただ、押し目買いも観測されており、時間外取引で65ドル台まで戻す場面もあった。
★NY金先物市場は小幅続伸:米長期金利の伸び悩みを意識した買い
NY金先物市場は1724.40-1740.50ドルのレンジ相場となった。明日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利・経済予測やパウエルFRB議長の会見内容を見極めたいとの思惑で様子見ムードが強かった。アジア市場で1724.40ドルまで売られたが、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入ったことで金先物は反転した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1740.50ドルまで買われた。ただ、ユーロ売り・米ドル買いが優勢となったことから、金先物は上げ渋り、時間外取引では1730ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場は反落:早期の景気回復の思惑から売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.62%で終了した。米追加経済対策の成立と新型コロナウイルスのワクチン普及で、景気回復が早まるとの見方から相対的に安全資産とされる米国債には売りが出た。なお、20年債入札が『好調』と受け止められて買いが入る場面もあったが、戻りは鈍かった。
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