★3月5日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,000円前後の240時間SMA(茶線)近辺でもみ合いが続いていたが、にわかに6,000円の上放れの展開になってきた。高値引けとなっており、上昇基調が強くなっている。
NY金先物市場は1705.60-1724.40ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.504%と、先週4日以来の1.5%割れをうかがう低下が先行し、ドルは重い動きになった。ドル建て価格の割高感が後退して、金相場は底堅く推移した。ロンドン市場で1705.60ドルまで下落したが、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが観測されており、ニューヨーク市場で1720ドル台まで上昇した。株高を意識して上げ渋る場面もあったが、一時1724.40ドルまで買われている。
価格帯別出来高では、6,000円手前で出来高が膨らんでいることから、利益確定売りなどを吸収しての上昇となっている。下値での出来高が多いことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい地合いが続く。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で上向きとなりシグナルとゴールデンクロスしていることから、上昇基調へ転換してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dの両線が上向きとなっており、やや過熱感はあるが上昇基調は続ている。
金標準先物の日足では、上向きになった5日SMAが10日SMAをゴールデンクロス寸前となっており、短期的には戻り基調が続ている。ただし、上値では下向きの25日SMAの6,069円がレジスタンスとして意識されやすい。NY金先物市場は、心理的な1,700ドルを回復しており、過度な下押しバイアスは後退している。為替市場は、米長期金利が低下していることで、一旦はドルの上値が重くなっている。今後も米長期金利の動向に振れやすい地合いが続く。
本日の注目点は、戻り基調が続いてることから、25日SMAまで上昇するかが焦点となる。NY市場ではインフレ指標が予想を下回ったことで、一旦はインフレ懸念は沈静化した。しかし、1.9兆ドルの米追加経済対策が決定されると、再びインフレ懸念が高まりやすいことから、上値追いには慎重にならざるを得ない。
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