FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では5900円を維持出来るか!

 

★2月20日以降の金標準先物の60分足では、昨年11月30日安値の5,900円がサポートとして意識され戻り基調になった。しかし、6,000円を上抜けしたことろで上値が重くなり、上値・下値を切り下げじり安傾向となった。そのため、再び5,900円が視界に入ってきている。また、安値引けとなっていることも下押しバイアスが強いことを示している。

 

NY金先物市場は1717.20-1757.40ドルのレンジ相場となった。先週末の大幅下落の反動で時間外では買い戻しが先行した。しかしながら為替相場でドルがユーロに対し再び強含むと、ドル建ての金先物は上値を切り下げる展開になった。NY午後には米長期金利の上昇が重石となり、一時1720ドルを割り込む場面もあった。アジア市場で1757.40ドルまで買われたが、欧米諸国の株高を意識して上値は次第に重くなった。ニューヨーク市場では、米長期金利の反発が観測されており、通常取引終了後の時間外取引で1717.20ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、6,000円より上値では出来高が多く、戻り上値の重石になっている。5,900円近辺で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で再びシグナルとデッドクロスしており、下押しバイアスが強いことを示している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、売られ過ぎ過熱感はあるものの%DとSlow%Dは下向きとなっており、底這いの状態になっている。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAの6,042円がレジスタンスとして意識され戻り上値を抑える展開になっている。本日も11月30日安値5,900円での攻防となりそう。NY金先物市場でも、欧米株高やドル高を嫌気した売りが出やすく、上値の重い展開が予想される。為替市場では、106円台後半で推移しており、金標準先物の下支えになりやすい。

本日の注目点は、5,900円を維持できるのか、それとも下抜けてしまうかが焦点になる。本日も欧米株式市場が大幅上昇したことで、リスク選好の動きになりやすい。そのため、金の下値トライとなりやすいので注意が必要となる。

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