FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限が下支え!

 

★2月4日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限24時間SMA(緑線)がサポートとなり、もみ合う展開となっている。上値の重さが意識されるものの、下値でも底堅さが意識される。徐々に雲の厚みが薄くなることから、上下に振れやすくなる。

 

NY金先物市場は1821.70-1848.60ドルのレンジ相場となった。為替がドル安・ユーロ高に振れた場面ではドル建ての金も買い優勢となったが、ドル売りが一服すると上値を切り下げた。春節(旧正月)で祝日の一部アジア諸国からの需要減も意識され、持ち高調整の売りが進んだ。ニューヨーク市場の序盤にかけて1848.60ドルまで買われたが、米長期金利の反発を受けて換金売りが強まり、時間外取引で1821.70ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、出来高を膨らませながら高値圏でもみ合い相場が継続している。ただ、下値でも出来高が多いことから上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上で横ばいとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが横ばいになってきていることで、トレンドレスのもみ合い相場となっている。短期でもトレンドが出ていない状態となっている。

 

金標準先物の日足では、三角持ち合い上限や75日SMAの6,249円がレジスタンスとして意識され上値を抑えられている。一方で、5日SMAの6,178円や10日SMAの6,202円がサポートとして意識され下支えされる展開となっている。徐々に三角持ち合いの頂点に近づいており、近日中に上下どちらかに振れる可能性がある。NY金先物市場では、米長期金利の上昇が意識され上値の重い展開となっている。ただ、米国ではインフレ上昇懸念もあることから、大崩れするような動きにもなりにくい。為替市場では、米長期金利の上昇でドルは底堅い展開となっており、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点では、三角持ち合いの頂点が近づいていることから、何時上下に振れても不思議ではない状態となっている。60分足でも方向性を欠く展開となっていることで、短期でも相場が煮詰まってきている。

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