FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限で下げ止まるか!

 

★2月3日以降の金標準先物の60分足では、6,229円が天井となり上抜け出来ずに小さな三尊天井の様相から緩やかに低下基調となった。120時間SMA(赤線)と雲上限がサポートとして意識され下げ止まって終了した。このまま、維持出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1830.30-1849.50ドルのレンジ相場となった。為替市場でドル売り・ユーロ買いが進み、割安感がでたドル建ての金先物は時間外から買い優勢となった。米国勢が本格参入すると利益確定の売りに押されたが、財政支出の拡大が確実視されるなかで米金利先高感が高まっており、インフレヘッジとしての金買いが下値を支えた。ユーロ高を意識してロンドン市場の序盤にかけて1849.50ドルまで買われたが、ユーロ高が一服したことから、ニューヨーク市場では1848.60ドルまで戻した後、1832.60ドルまで売られた。 

 

価格帯別出来高では、6,200円前後でもみ合い相場となったことで出来高が膨らんだ。しかし、高値圏で売りが優勢となったことで、じり安となり出来高の多い価格帯を下抜けした。出来高の少ない価格帯に位置していることから、上下にやや大きく振れやすいので注意が必要である。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインをわずかに下抜けしてきていることで、下押しバイアスが強まってきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、上値・下値を切り下げ%DとSlow%Dの両線は下向きとなっていることで下落基調となっている。

金標準先物の日足では、連日25日SMAの6,217円がレジスタンスとして意識され上値を抑えられている。また、再び10日SMAの6,196円を下抜けする展開になった。下値では5日SMAの6,164円が位置している。そのため、5日SMAと25日SMAの狭いレンジ内での動きになっている。NY金先物市場は、米長期金利の低下からドルが安くなったことや、大規模な米追加経済対策による先行きインフレヘッジの買いが入り、1,800ドル台を維持している。為替市場では、米長期金利の低下から105円台から104円台半ばまで円高が進行したことで、金標準先物の上値を抑える展開になっている。

本日の注目点は、25日SMAを上抜けできるのか、それとも5日SMAを下抜けするのかが注視される。もみ合い相場が続いており、狭いレンジ内での動きになっている。

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