FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では急騰後に急落!

 

★1月22日以降の金標準先物の60分足では、NY金につれて一時急騰する場面があったが、その後は急落する展開となった。急落時には雲の下限を一時下抜けしたものの、その後は雲の中へ戻り基調になった。しかし、雲の上限がレジスタンスとして意識され戻り上値の重い展開となっている。夜間取引になると雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1835.60-1867.00ドルのレンジ相場となった。ドル安を支援に1週間ぶりの反発でスタートしたが、ドル急落を受けた急激な反発局面では戻り待ちの売りも入って上昇幅を帳消し。上値の重さが嫌気されマイナス圏へ沈んだ。アジア市場で1835.60ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1867.00ドルまで反発したが、米長期金利の反発や不安定な米国株式を意識して金先物の買いは縮小した。安全逃避的なドル買いは一服したが、金先物の上値の重さは払しょくされなかった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜け急騰したものの、一旦上値が重くなると利益確定売りなどが出て押し戻される展開となった。出来高の多い価格帯に押し戻されており、再び上値の重い展開が続く可能性がある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとデッドクロスしており、下押しバイアスが強まってきている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で%Dが上向きになっていることで、戻り基調を示している。寄り付き後のMACDの動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、一旦25日SMAや200日SMA近辺まで上昇したものの、上抜けすることが出来ずに上ヒゲを残して5日SMA近辺まで押し戻された。地合い的には200日SMAと260日SMAのレンジ相場となっている。NY金も不安定な地合いが続いている一方で、上値の重さも意識されている。為替市場では、米国株高や米長期金利上昇などリスク回避の動きが一旦後退したことで、104円台前半で推移する展開となっている。

本日の注目点は、5日SMAの6,180円と10日SMAの6,182円を維持することができるのか、それとも下抜けするのかが焦点となる。また、為替市場ではやや円安基調となっていることで、円安が継続するのかも焦点となる。

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