★米国株式市場はまいまち:景気敏感株を中心に買い優勢
NYダウは437.80ドル高の30829.40ドル、ナスダックは78.17ポイント安の12740.79ポイントで取引を終了した。ADP雇用統計が予想外の減少となったことを嫌気し寄り付き後下落した。その後、5日投開票のジョージア州の米上院決選投票で民主党候補が2議席ともに獲得し、同党が上下両院で過半数を制するとの見方が強まった。追加経済対策やインフラ投資の拡大などが見込まれ、景気敏感株を中心に買いが広がった。指数は一時630ドル超上げた。ただ、米大統領選の結果に抗議するトランプ大統領の支持者が首都ワシントンの米連邦議会に大挙して侵入し、占拠する異例の事態が発生すると伸び悩んだ。VIX指数は25.34から25.07へ低下した。
★NY外国為替市場:ドルは行って来い相場
ドル/円は、5日投開票のジョージア州の米上院決選投票で民主党候補が2議席ともに獲得し、同党が上下両院で過半数を制するとの見方が浮上した。民主党が上下両院で多数派となれば、大規模な財政出動などの政策運営を進めやすくなるとの見方から、米長期金利が大幅に上昇しドル買いを誘い一時103.44円と日通し高値を更新した。なお、複数の米メディアは民主党候補のラファエル・ウォーノック氏とジョン・オソフ氏の当確見通しを伝えた。ただ、そのあとは断続的にドル売り注文が観測されている103.50-60円に上値を抑えられて、上げ幅を縮める展開になった。米大統領選の選挙人投票集計が行われている連邦議会で議事堂周辺に集まったトランプ大統領の支持者の一部が暴徒化すると、議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。米議事堂近辺の混乱がドルの重しとなり、一時102.94円付近まで下押しした。
なお、一部暴徒化したトランプ氏支持者は上院本会議場を占拠。下院本会議場は封鎖され、厳重警備が続けられた。首都ワシントンのバウザー市長は6日、18時からの外出禁止令を出した。
ユーロ/ドルは、欧州株相場の上昇を受けてリスク選好のドル売りが先行し、一時1.2349ドルと2018年4月以来の高値を付けたものの、その後失速した。米上院決選投票で民主党が多数派を確保しバイデン新政権の運営が安定するとの見方が広がると、米10年債利回りが一時1.0524%前後と昨年3月20日以来の高水準まで上昇。これがドル買いを促し、一時1.2266ドルの本日安値まで押し戻された。もっとも、米大統領選の結果に抗議するトランプ氏の支持者が連邦議会に大挙して侵入し、占拠する異例の事態が発生すると再びドル売りが優勢になった。引けにかけて1.2340ドル付近まで持ち直した。
★NY原油先物市場は続伸:需給改善への期待から買い優勢
NY原油先物市場は49.48ドル-50.94ドルのレンジ相場となった。昨日引け値近辺を中心に方向感のない動きをしていたが、米エネルギー省(EIA)の石油在庫統計で原油在庫の取り崩し幅が大きかったことを受けて原油価格は続伸した。また、主要産油国による供給抑制によって需給改善への期待は高まっており、ポジション調整的な買いが入った。
★NY金先物市場は反落:米長期金利上昇で換金売り優勢
NY金先物市場は1902.60-1962.50ドルのレンジ相場となった。米ジョージア州の上院決選投票で民主党が優位なことで、上下両院を民主党が獲得するとバイデン新政権発足後は大規模財政出動が可能になることで、米10年債利回りが一時1.05%を超えるなど米金利が大幅に上昇した。米金利上昇や米株も堅調なことでリスク・センチメントが高まり、避難先として買われていた金先物は大幅に売られた。ロンドン市場で1962.50ドルまで買われたが、その後は利食い売りが優勢となり、伸び悩んだ。米国の政治不安は高まっているものの、金買いは拡大せず、換金目的の売りが増えた。
★米国債券市場は大幅続落:財政出動拡大観測から売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは大幅続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.09%高い(価格は下落)1.04%で終了した。米上院決選投票で2議席とも民主党が獲得し、追加の経済対策など財政出動拡大の観測が高まると債券売りが膨らんだ。利回りは一時1.0524%前後と昨年3月20日以来の高水準を付けた。
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