FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドルは行って来い相場!

 

★欧州市場序盤の取引では、全般的なドル安基調が維持した。欧米株安を警戒した円買いが強まり、ドルの一段の上昇を抑制した。NYダウが40ドル安に再下落となるに連れて、全般的なリスク選好のドル安が一服となる中、下げ渋った。欧州市場では、欧米株価指数の持ち直しでややリスク選好的な円売りが観測された。欧州中盤の取引では、大接戦となっている米ジョージア州の残る1議席も民主党候補が勝利する見込みとの一部報道が伝わる中、米長期金利が序章したが、全般的なドル安地合いが持続した。

 

米国のADP雇用統計は12万3000人減となり、予想の7万5000人増を下回り、米長期金利の初期反応では低下しドルもわずかに売り優勢となった。堅調な欧州株やNYダウ先物もプラス圏で推移したこともあり、円売りが優勢となった。その後も、NYダウが400ドル超上昇したことや、米長期金利が上昇したことに連れたドル買いが入った。米長期金利上昇で一時103.44円まで上昇したドル/円だったが、その後は上げ渋った。米議会議事堂が暴徒により侵入されるなど前代未聞の状況となったが、金融市場は比較的落ち着いており、103.00円近辺で推移した。

 

★欧米主要経済指標

・独12月サービス業PMI改定値:47.0(予想:47.7、速報値:47.7)
・独・12月総合PMI改定値:52.0(予想:52.5、速報値:52.5)

・独・12月消費者物価指数速報値:前年比-0.3%(予想:-0.2%、11月:-0.3%)

・ユーロ圏・12月サービス業PMI改定値:46.4(予想:47.3、速報値:47.3)
・ユーロ圏・12月総合PMI改定値:49.1(予想:49.8、速報値:49.8)
・ユーロ圏・11月生産者物価指数:前年比-1.9%(予想:-2.0%、10月:-2.0%)
・英・12月サービス業PMI改定値:49.4(予想:49.9、速報値:49.9)
・英・12月総合PMI改定値:50.4(予想:50.7、速報値:50.7)

 

・米・12月ADP雇用統計:-12.3万人(予想:+7.5万人、11月:+30.4万人←+30.7万人)
・米・11月製造業受注:前月比+1.0%(予想:+0.7%、10月:+1.3%←+1.0%)
・米・12月サービス業PMI改定値:54.8(予想:55.2、速報値:55.3)
・米・12月総合PMI改定値:55.3(速報値:55.7)
・米・11月耐久財受注改定値:前月比+1.0%(予想:+0.9%、速報値:+0.9%)
・米・11月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比+0.4%(速報値:+0.4%)
・米・11月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+0.5%(速報値:+0.4%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は102.69-103.44円のレンジ

・英国株が約10ヵ月ぶりの高値やドイツ株も史上最高値更新

・米上院決選投票で2議席とも民主党が獲得

・財政出動拡大の観測が高まり米長期金利は上昇

・12月ADP全米雇用報告では予想外に減少したが反応は限定的

・米議会議事堂が暴徒により侵入されるが金融市場は冷静

・VIX指数は25.34から25.07へ低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ