FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では24時間SMAがサポート!

 

★12月28日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートして意識され、小幅でもみ合う展開が続いている。厚い雲が接近していることから、雲上限がサポートするか注目される。

 

NY金先物市場は1938.40-1957.00ドルのレンジ相場となった。金先物相場はしばらくの間方向感のない値動きが続いていたが、ドルが対円では昨年3月以来の水準まで売られ、欧州通貨やオセアニア通貨に対してもドルが売られたことで、ドル安を好感し金先物は5日続伸して引けた。アジア市場で1938.40ドルまで売られたものの、ニューヨーク市場の序盤で1955ドル台を回復。一時1941.80ドルまで下げたが、米国の政治不安を意識して通常取引終了後の時間外取引で1957.00ドルまで一段高となった。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも6.400-6,450円付近で出来高が膨らんでいることから、積極的な買いも入ってきており利益確定売りなどを吸収している。売りが一巡すると、レンジ上抜けしやすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルとデッドクロスして、緩やかに下落基調となっている。MACDは上値を切り下げ低下傾向にあるが、価格は前回高値を上抜ける弱気のダイバージェンスが発生している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることで、上昇基調が継続している。寄り付き後のMACDの動きがポイントとなる。

 

金標準先物の日足では、三角持ち合いから上放れして、レジスタンスとして意識されていた75日SMAや100日SMAを上抜ける強い展開となっている。そのため、11月9日高値6,548円が次の上値目処として意識される。5日SMAの上方に位置していることから、5日SMAを下抜けするまでは上昇基調が継続する。NY金先物市場では、ドル安が好感され買われる展開となっている。ただ、米長期金利が上昇してきていることから、ドル安が止まると金利上昇を嫌気した売りが出やすい。為替市場では、103円台から102円台へ円高が進行していることで、金標準先物の重石になりやすい。

本日の注目点は、100日SMAの6,409円を維持出来るかにある。また、目標値の6,548円を目指すには出来高が膨らむかも重要ポイントとなる。米ジョージア州の決選投票の結果次第で、上下に振れる可能性もあるので注意が必要となる。

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