★米国株式市場はまちまち:米追加経済対策法案への先行き不透明で上値抑制
NYダウは114.32ドル高の30129.83ドル、ナスダックは36.80ポイント安の12771.11ポイントで取引を終了した。経済指標は強弱まちまちの結果ながら追加経済対策の成立期待や銀行株の上昇に支えられ寄り付き後上昇した。しかし、トランプ大統領が議会承認の追加経済対策法案で拒否権を発動する可能性に言及したため上値が抑制された。引けにかけて、大統領が国防法案に拒否権を発動すると上げ幅を縮小した。12月に入りNYダウの30200ドル台は売り圧力の価格帯となっているだけに上値が重いとの見方も出ている。VIX指数は24.23から23.31へ低下した。
★NY外国為替市場:ロンドンフィキシングに向けてドル買い優勢
ドル/円は、NY勢参入直後にドル買いが進んだ流れに沿って円売り・ドル買いが先行した。11月米耐久財受注額や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となった。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いも出て一時103.65円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、同水準を上抜けることが出来ず、引けにかけては上値が重くなった。
ユーロ/ドルは、NY市場に限れば、一進一退の展開だった。NY勢参入直後にドル買いが強まると一時1.2160ドル付近まで下押ししたものの、アジア時間に付けた日通し安値1.2154ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢になった。ポンド/ドルの上昇につれた買いも入り、一時1.2221ドルと日通し高値を更新した。もっとも、そのあとはクリスマス休暇前のポジション調整目的の売りも出て、一時1.2173ドル付近まで押し戻される場面があった。
ポンド/ドルは、難航してきた英国とEUの将来関係を巡る通商交渉が本日中にも合意に達する可能性が浮上し、ポンド買いが広がった。ポンド/ドルは一時1.3571ドル、ポンド/円は140.32円、ユーロポンドは0.9001ポンドまでポンド高に振れた。なお、EUは英国との自由貿易協定(FTA)交渉が移行期限となる年末までに合意できない場合、『1月1日から暫定的なFTAを発効させる用意がある』と報じられたほか、複数のEU当局者の話として『通商交渉は大枠で合意した』と伝わった。
★NY原油先物市場は反発:需要増加への期待残り買い優勢
NY原油先物市場は46.16ドル-48.50ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで下落し、ドル建ての原油に割安感が生じたことや、米株が上昇したこともリスク資産の原油の買いを後押しした。米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計で、原油在庫は56.2万バレルの取り崩しと、予想ほど減少しなかったものの、ガソリン在庫は増加予想に反して112.5万バレルの取り崩しとなった。新型コロナウイルスの変異種の感染拡大は引き続き警戒されているものの、原油在庫は減少していること、ワクチン接種拡大は需要増加につながるとの期待は消えていないことから、原油先物は強い動きを見せた。
★NY金先物市場は反発:ポンド中心にドル安で買い優勢に
NY金先物市場は1860.90-1883.70ドルのレンジ相場となった。為替市場でポンド/ドルを中心にドル安が進み、ドル建てで取引される金の割安感につながり、買いが優勢となった。ニューヨーク市場の序盤に1860.90ドルまで下げたが、まもなく反転し、一時1883.70ドルまで戻す場面があった。
★米国債券市場は反落:欧州株に連れた売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は上昇)0.94%で終了した。英国と欧州連合(EU)の通商貿易交渉が本日中にも妥結する可能性が浮上し、欧州債券相場が下落したことに連れて米国債にも売りが波及した。
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