FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では相場の節目でもみ合い!

 

★12月9日以降の金標準先物の60分足では、レジスタンスとして意識されていた240時間SMA(茶線)を上抜け、一目均衡表の雲の上限も上抜けした。ただ、120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され、もみ合う展開が継続している。引け近辺で雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1828.50-1859.30ドルのレンジ相場となった。前日に進んだ米国でのワクチン接種開始を受けて安全資産の金が売られた流れは一巡した。対欧州通貨などでドルが売られたことからドル建て金価格に割安感が生じ、相場が押し上げられた。アジア市場で1828.50ドルまで売られたが、ユーロが底堅い動きを見せたことや、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入った 。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきたが、もっとも出来高の多い価格帯でもみ合う展開となっている。一旦含み損を抱えた買い方からの『やれやれ売り』で出て上値を抑える展開となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、横ばいになってきており上昇のモメンタムが低下してきている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、価格は上昇したにも関わらず%DtoSlow%Dは上値を切り下げる弱気のダイバージェンスが発生しており下落の兆しとなっている。全般的に上向きのバイアスが鈍化してきていることから、下落調整的な動きになりやすい。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,163円と200日SMAの6,157円は上抜けしたものの、25日SMAの6,187円がレジスタンスして意識され上値を抑えている。上下の抵抗体に挟まれ身動きできない状態となっている。そのため、上下どちらに放れるかが焦点となる。NY金先物市場は、一旦換金売りが一巡したことや、全般リスク選好のドル安となったことで買い戻しが入ったが、上値追いするような買い材料とはなっていない。そのため、しばらくはもみ合う展開が予想される。為替市場では徐々に円高基調が強まっていることで、金標準先物の重石となりやすい。

本日の注目点は200日SMAを維持出来るか、それとも25日SMAを上抜け出来るかが焦点となる。

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