FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAがレジスタンス!

 

★12月8日以降の金標準先物市場の60分足では、240時間SMA(茶線)を下抜けすると一転レジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。さらに上値では24時間SMA(緑線)や雲下限もレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物は1820.00-1845.60ドルのレンジ相場となった。先週の英国に続き、米国でも新型コロナウイルスのワクチン接種がスタートした。市場のリスク回避姿勢が緩和し、安全資産とされる金を買う動きが弱まった。アジア市場の序盤に1845.60ドルまで買われた後はさえない動きとなり、ロンドン市場で1820.00ドルまで下げた。ニューヨーク市場で一時1842.90ドルまで戻したが、換金目的の売りが増えたことによって1825.40ドルまで売られており、通常取引終了後の時間外取引では1830ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高が多くあり上値の重さが意識される。戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が相場の重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルを上抜け緩やかに戻り基調になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、緩やかに上昇基調が続いている。緩やかに戻り基調が継続しているが、上値の重さも意識されやすい。

 

金標準先物の日足では、サポートとして意識されていた10日SMAと200日SMAを再び下抜けしたことで、260日SMAの6,155円が下値目処として意識される。11月30-12月1日にはサポートとなりその後反転した。ただ、下向きの5日SMAと25日SMAが強いレジ巣tナンスとして意識されている。NY金先物は、ワクチン接種が開始されリスク回避の後退から換金売りが強まっている。下押しリスクが高まりやすい地合いになっている。為替市場では、円高バイアスが強いものの、103円台半ば近辺では押し目買いも散見され、過度な円高は回避されており104円前後でのもみ合いが続いている。

本日の注目点では、200日SMAを下抜けしたことから、260日SMAが視界に入ってきている。再びサポートとして意識されるか、それとも下抜けするのかが注視される。上値は5日SMA、10日SMA、25日SMA、200日SMAがレジスタンスとして意識されることで、金買いの好材料が出ない限り上値の重い展開になりやすい。

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