★トルコでは日本時間16時に11月消費者物価指数(CPI)が公表される。市場予想は、前月比+1.00%、前年同月比+12.60%と前月からインフレ率が拡大すると見込まれている。
過去のCPI前年同月比では、6月12.62%、7月11.76%、8月11.77%、9月11.75%、10月11.89%と11%台が4ヵ月続いていた。
トルコ中銀が11.25%から15.00%へ大幅利上げしたのは11月19日であることから、11月のCPIへの影響は限定的となっている。
そのため、今年最高水準だった6月の12.62%を上回ると、物価上昇によりトルコ国内景気の鈍化懸念など市場心理を冷やされリラの上値が重くなりやすい。一方で、市場予想を下回るようなら、利上げの効果も出始めることから来月以降の期待も高まりリラ買いにつながる可能性がある。
トルコリラ/円の日足では、緩やかに上昇してきている25日SMA(青線)がサポートとして意識される一方で、緩やかに下降している75日SMA(緑線)がレジスタンスとして意識されるレンジ相場となっている。直近では、5日SMA(赤線)と10日SMA(黄線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。いずれにせよ、25日SMAと75日SMAの値幅が縮小傾向にあることから、上下どちらかに放れることになる。
ロウソク足は持ち多し展開となっているものの、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きが継続しているため、下押しバイアスが強いことを示している。
トルコ11月CPI発表待ちとなるが、25日SMAと75日SMA近辺での値動きには注意が必要となる。
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