FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では24時間SMAがサポート!

 

★11月27日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線がサポートとして意識され、雲のネジレ時点で反転した。240時間(茶線)近辺での動きとなり、ダブルトップの様相となっている。じり高となっていることから、上値の重さが感じられる一方で、買いの底堅さも感じられる。

 

NY金先物市場は1810.50-1835.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高基調が継続し、ドル建ての金は割安感から買いが入り、一時1835.00ドルまで買われた。米追加景気対策への期待感が高まり、金相場への資金流入思惑も金の買いを後押しした。ただ、米長期金利は強い動きを見せており、金先物の上昇はやや一服した。

 

価格帯別出来高では、出来高が多い価格帯を徐々に上抜けしてきていることから、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながら上昇してきている。ただ、一旦上値が重くなると、一旦下値を見ているだけに利益確定売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっていることで、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きを維持していることから上昇基調が継続している。MACDが、再び上向きになるかが注目点となる。

 

金標準先物の日足では、260日SMAで下げ止まり反発した。10日SMAと200日SMAがレジスタンスとして意識されたが、じわりと上抜けしてきたことで上昇基調は継続している。200日SMAの6,132円を維持出来ると、10月30日のネックライン6,245円と下向きの25日SMA6,263円が目標値となる。NY金先物市場は、連日のドル安が買い材料となっている一方で、米長期金利が0.9%台まで上昇してきていることが売り材料として意識される。為替市場では、リスク選好のドル売り・円売りとなっており、ドル/円に関しては104.40円台で小幅な動きとなっている。日米金利差が拡大していることから、過度な円買いにはなり難い。

本日の注目点では、200日SMAを明確に上抜け出来るかにある。5日SMAが上向きになっていることで、短期的には上向きバイアスが強いことを示している。ただ、米長期金利や米ドルインデックス指数の動向次第では、再び売り材料になりやすい。

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