★11月20日以降の金標準先物の60分足では、長くもみ合い相場が続いていたが失速するように下落基調となった。そして、心理的節目となる6,000円をあっさりと下抜けした。ただ、5,950円では一旦下げ止まり小幅にもみ合う展開となっている。早々に6,000円を回復出来なかったことで、一転レジスタンスとして意識される可能性もある。
ウイルスワクチン開発の進展や米政権の順調な移行で、VIX(恐怖指数)が今年の2月以来となる20を割り込むなど市場はリスク選好に傾いた。この影響で安全資産とされる金先物価格は大幅に下落し、7月以来となる1800ドル割れで引けた。なお、感謝祭前の25日は小幅に反発したが、金先物価格は今週に入りは100ドルを超えて下げた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1776.50ドルまで続落。その後は1790ドルを挟んだ水準で推移したが、安全逃避の金買いは縮小した。
価格帯別出来高では、6,000円割れで押し目買いが入ったようで出来高が膨らんだ。ただ、6,050-6,100円処で出来高が最も多いことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが大量に出てくる。また、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』で上値の重石となる。そのため、しばらくは日柄整理が必要となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとなり下落基調となっていたが、横ばいになってきたことで下落の勢いは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dの両線が上向きとなっていることで、戻り基調となっている。
金標準先物の日足では、200日SMAとデッドクロスした下向きの5日SMAの6,066円がレジスタンスとして意識され下押しする展開になっている。ただ、下値では260日SMAの5,928円がサポートとして意識される。5日SMAから100日SMAまで下向きになってきていることから、中期的にも下落基調となってきた。NY金先物も週間で100ドル超下落するなど、下押しバイアスが強いことを示している。また、心理的節目となる1,800ドルを下抜けしたことも、買い方からの手仕舞い売りが出やすい。為替市場では、下向きの25日SMAがレジスタンスとなり、じわりと円高基調が強まり104円台での攻防となっている。金標準先物にとっては、上値を抑える要因となる。
本日の注目点では、心理的節目となる6,000円台を回復できるのか、それとも260日SMAまで下値模索となるのかが焦点となる。売られ過ぎな展開となっているが、買い材料が乏しくなっていることから、明確に下げ止まるのを確認するまで買いは注意が必要となる。
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