★11月17日以降の金標準先物の60分足では、緩やかに下向きの72時間SMA(青線)がレジスタンスとなり上値が抑えられている。一方で、下値では緩やかに上向きの24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支えされる展開となっている。一目均衡表の雲の中での値動きになっているが、先行きは雲の厚みが薄くなることから、上下どちらかに抜けトレンドが発生する可能性がある。
NY金先物市場は1828.00-1875.00ドルのレンジ相場となった。英製薬大手アストラゼネカのワクチンが臨床試験で好結果が出たと報じられたことで、リスクオンの流れから、金先物価格は上値が重く推移していた。NY参入後、11月の米製造業・サービス業PMIが市場予想を上回る好結果だったことで、景気回復に対して楽観論が出るとドル買いが優勢になり、ドルで取引される金先物は割高感から、さらに下げ幅を拡大した。
価格帯別出来高では、下値でもみ合いながら出来高が膨らみ戻り基調となっている。しかし、上値でも出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』も出やすく上値の重い展開になりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、もみ合い相場ながらシグナルを上抜け戻り基調となっており、ゼロラインも上抜けした。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高値圏で上下に振れる展開になっていて、明確なトレンドは発生していない。
金標準先物の日足では、下向きとなっている5日SMAや10日SMAがレジスタンスとして意識され上値の重い展開になっている。一方下値では、心理的な節目となる6,200円や200日SMAの6,114円が意識される。値幅も小さくなっており、新規材料待ちの様相となっている。NY金先物市場は、米長期金利の上昇やドル買いが優勢なことから、弱含みの展開となっている。新型コロナウイルスのワクチン開発が進んでいることで、リスク選好の動きになりやすく、金買いにつながりにくい。為替市場では、月末絡みなどから昨日ロンドンフィキシングでドル買いが強まったが、一巡すると上値が重くなりやすい。
本日の注目点では、5日SMAを上抜け出来るか、それとも再び下値模索の展開となるかが焦点となる。リスク選好の動きから、金買いにつながり難い展開となっている。
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