FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では120時間SMAがレジスタンス!

 

★11月10日以降の金標準先物の60分足では、下向きの120時間SMA(赤線)がレジスタンスとなり、上値を切り下げる展開となっている。ただ、現在は雲の下限がサポートとして意識され下げ止まる展開となっている。夜間取引では、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。一時6,299円まで下押ししたが、心理的な節目となる6,300円が意識され戻り基調となった。

 

NY金先物市場は1861.50-1898.00ドルのレンジ相場となった。米製薬モデルナが新型コロナウイルスのワクチン最終治験で好結果を得られたことを発表し、ワクチン実用化への期待感が一気に高まった。金融市場ではリスク選好地合いが強まり、安全資産の金は売りが先行した。しかしながら足もとのコロナ感染状況は悪化しており、景気に対する慎重な見方は維持され、金先物も下落一巡後には下値を切り上げた。アジア市場で1898.00ドルまで買われたが、その後はもみ合い。ロンドン市場の中盤で1861.50ドルまで下げた後、ニューヨーク市場で1895.00ドルまで反発した。ただ、欧米株高を意識して金先物は上げ渋る展開となった。

 

価格帯別出来高では、6,350円前後で出来高が多く売り方・買い方ともに損益分岐点近辺でのもみ合い相場となっている。そのため、上下どちらかに放れるとやや大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン前後で横ばいとなっていることで、もみ合い相場が続いていることを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、上下に振れながらも徐々に値動きが縮小してきている。もみ合い相場の後、どちらかにトレンドが発生する。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,355円、10日SMAの6,461円がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。一方で下値では心理的節目となる6,300円や、10月30日安値6,245円がサポートとして意識されている。NY金先物市場では、ワクチン開発の進展からリスク選好のより上値の重い展開となっている。ただ、コロナウイルスの感染者の再拡大から、下値も底堅く推移している。為替市場では、105円台では上値重く、104円台前半では底堅い展開となっており、104円台でのレンジ相場となっている。

本日の注目点では、もみ合い相場が続いていることから、何時上下に放れても不思議ではない状態になっている。そのため、新規材料待ちの様相となっており、もみ合い相場が続いているだけに一度放れると大きな動きになりやすい。

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