FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,350円を挟んでもみ合い!

 

★11月5日以降の金標準先物の60分足では、6,350円を挟んでもみ合う展開となっているものの、上値の重さが意識される。一目均衡表の雲の下限がレジスタンスとして意識され押し戻される展開となっている。雲が厚みをましていることから、上値での抵抗が増加しやすい。

 

為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドル建ての金に割高感が生じたのが、金の売りにつながった。また、米国株が堅調な動きになるなど、コロナワクチン開発への楽観論でセンチメントが改善し、安全資産の金に売りが入りやすくなっている。自律反発を狙った買いは一巡しており、ニューヨーク市場で一時1853.90ドルまで反落した。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんできていることから、押し目買いが入っていることを示している。ただ、上値では出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、しばらくは上値の重い展開が続きやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識されており、緩やかに下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、上値・下値を徐々に切り下げてきており、下向きバイアスが強くなっている。オシレーターからは、緩やかに下落基調継続の様相となっている。

 

金標準先物の日足では、緩やかに低下する10日SMAの6,383円がレジスタンスとして意識され、上値を抑えられる展開となっている。11月10日安値6,305円を下抜けするようなら、下値では10月30日安値5,245円が視界に入ってくる。NY金先物市場でも自立反発狙いの買いも一巡したことで、上値の重い展開が予想される。為替市場では、105.40円近辺で推移しているが、米NY州で飲食店の営業規制が再び強化されたことで、ドルの上値を追うような展開にはなりにくい。

本日の注目点では、11月10日安値6,305円や心理的な節目となる6,300円を維持出来るか焦点となる。昨日は米国債券市場が休場だったことから本日の動向が注目される。10年物国債利回りも0.90%台半ばまで上昇してきており、心理的な節目となる1.0%台が視界に入ってきた。金利の上昇は金価格の重石となりやすい。

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