★22日にトルコ中銀が開催した金融政策決定会合で、主要政策金利である1週間レポレートを10.25%で据え置くことを決定した。2会合連続の利下げを予想していた市場は据え置きの決定を受けて失望によるリラ売りの反応となった。
政策金利が据え置かれたため、高止まりする9月消費者物価指数(CPI:インフレ)は前年比11.75%となっていることで、実質金利のマイナス1.50%の状態が続く。
金融当局は裏口的な利上げを実施しているが、為替市場での影響は限定的でありリラ安を止めるには至っていない。
トルコ中銀の政策金利の据え置きを受けて、株式市場や債券市場の動向について見てみる。
トルコの主要株価指数であるBIST100=トルコイスタンブール100種指数は、前日比▲13.19ポイント(▲1.08%)の1,198.32で終了した。また、10年債金利は前日比+0.443%の13.41%と上昇した(債券売り)。となった。
要するにトルコ中銀の政策金利据え置きで、株安・通貨安・債券安と『トリプル安』になったということである。
本日もこのような『トリプル安』が継続するのか注視されるところである。
トリプル安が続くようなら、トルコから投資資金の逃避が続くということであり注意する必要がある。。
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