★9月28日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限を下抜けしたものの、緩やかに上向き72時間SMA(青線)がサポートとなり下支えする展開となっている。上値を切り下げる一方で、下値を切り上げる展開となっているため、徐々に三角持ち合いの様相となっている。そのため、週明け大きく上下に放れる可能性もある。上値では、240時間SMA(茶線)の6,455円や6,462円ラインがレジスタンスとして意識される。
ドルが対ユーロで上昇し、ドル建ての金は割高感から売りが優勢となったが、トランプ米大統領がコロナに感染したことが判明し、投資家のリスク回避姿勢が強まり、金の下値は限られた。アジア市場で1895.20ドルまで下げた後、米大統領夫妻が新型コロナウイルス検査で陽性反応と報じられたことから、一時1923.60ドルまで戻したが、その後は上げ渋りとなった。9月米雇用統計発表後に1918.00ドルまで買われたものの、換金目的の売りが増えたことで上値は重くなった。
価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでいることから、上下に放れると新規の売買や手仕舞いの売買で大きな動きになりやすい。
MACD(パラメータ:14、26、9)は、ゼロラインがサポートとなり横ばいとなっておりトレンドレスの状態となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、短期的には下押しバイアスが強まっている。
金標準先物の日足では、下値で10日SMAの6,402円、上向きの5日SMAの6,426円、75日SMAの6,443円がサポートとなり下支えする展開となっている。一方で、上値では8月7日高値を起点として9月2日高値を結んだトレンドラインや下向きの25日SMAの6,547円がレジスタンスとして意識される。下値も底堅い一方で、上値の重い展開が続きそうである。ただ、抵抗体から上下放れると大きな動きになりやすい。NY金先物市場では、換金売りに下押ししたものの心理的な節目となる1,900ドルを維持しており、底堅さが伺える。為替市場では、トランプ大統領のコロナ感染報道で一時105.00円割れとなったが、早々に105円台を回復するなどドルの底堅さが意識される。
週明けの注目点では、上下の抵抗体を上抜け・下抜けするのかが注目される。現在は100日SMAからの戻り基調が続いていることから、上抜け出来るかが焦点となる。
トランプ大統領のコロナ感染報道では、市場はリスク回避の動きが強まった。当然に米国株先物の大幅下落や米長期金利の低下の動きになった。そして、基本的にはリスク回避の金買いにつながる。しかし、現在の市場環境下では、金は換金売りに押される展開となりやすいことには注意が必要となる。
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