FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では緩やかに戻り基調!

 

★9月17日以降の金標準先物の60分足では、6,269円が底値となり緩やかに戻り基調となった。また、24時間SMA(緑線)を上抜けしたことで一転サポートラインとして意識される。また、一目均衡表の雲下限が近づいてきたことで、雲の下限がレジスタンスとして意識されるか注目される。

 

NY金先物市場は1851.00-1880.90ドルのレンジ相場となった。米国株の売り地合いが続いていたなか、本来はリスク回避先の資産として買いが集まる金だが、株安による損失の穴埋めで売られていたとの見方があった。しかし、本日の金相場は3日続落した後を受け、逆に株価反発のなかでも買われる反動の動きになった。また、ドルインデックスの頭打ちも、対ドルの金相場の割安感につながり、価格を押し上げる手掛かりの1つとなった。

 

価格帯別出来高では、下値近辺で短時間に出来高が膨らんだことから、押し目買いが継続的に入っていることを示している。ただ、上値でも出来高が多い価格帯があることから、戻り場面では買い方の『やれやれ売り』が上値の重石となりやすい。そのため、さらに出来高が膨らむかがポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からゼロラインに向かって上昇基調となっている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強まっている。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンスとして意識されやすく、上値を抑える可能性がある。

 

金標準先物の日足では、100日SMAがサポートラインとして意識され下げ止まる展開となった。しかし、上値では窓埋めラインの6,402円や75日SMAの6,406円、さらに8月12日の安値6,412円がレジスタンスとして意識されることから上値が抑制されやすい。米国株が反発してNY金も4日ぶりに反転するなど、一旦換金売りが後退した。ただ、米国株も不安定な動きとなっていることから、NY金の不安定さも残る。為替市場では、ドルの上値は重いものの過度な円高にもならず、105円台前半で推移していることから、金標準先物の下支えとなる。

本日の注目点は、100日SMAを維持出来るかにある。また、レジスタンスを上抜け出来るかも重要ポイントとなる。100日SMAを下抜けると、下値目処として6,200円や心理的な節目となる6,000円も視界に入ってくる。

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