FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国株続落が嫌気されドル売り優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が92ドル高、日経先物60円高にやや反発となる中、リスクに敏感な資源国通貨やポンドが対ドルで前日比小幅高で推移した。日米株価指数が堅調に推移しているほか、米長期金利も上昇幅を拡大していることをながめドル買い戻しとなった。しかし、ドルが上昇する場面はあったものの、全般的にドルが弱含む中、前日NY市場終値水準でもみ合いとなった。米雇用統計を前に、積極的な売り買いは手控えられたが、欧州株式市場は全面高となった。ただ、米国株先物はまちまちの展開だった。

 

米国の8月失業率は8.4%となり、市場予想の9.8%に対して改善の低下となったことで初期反応はドル買い優勢となった。総じて強い雇用統計を受け、米長期金利の上昇とともに相場はドル買いで反応した。しかし、3連休入りを前にして、高値警戒感に押され、NYダウが202ドル安に下げ幅を拡大するとリスク回避の円買いが優勢になった。また、クドローNEC委員長が追加景気対策を巡り『成立しなくても構わない』と述べたことも株価下落要因となった。その後、米国株が下げ幅を縮小で円買いの勢いも鈍化した。ただ、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル売りに連れ上値の重い展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・8月建設業PMI:54.6(予想:58.3、7月:58.1)

 

・米・8月失業率:8.4%(予想:9.8%、7月:10.2%)
・米・8月非農業部門雇用者数:前月比+137.1万人(予想:+135.0万人、7月:+173.4万人←+176.3万人)
・米・8月平均時給:前年比+4.7%(予想:+4.5%、7月:+4.7%←+4.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.06-50円のレンジ

・英国がEU離脱で合意なき離脱へのリスク高まりポンド売り

・8月米雇用統計は総じて強い結果となりドル買い

・クドローNEC委員長が追加景気対策を巡りネガティブ発言

・米国3連休を控えたポジション調整目的のユーロ買い

・ナスダック総合指数は一時5%急落

・VIX指数は33.60から30.75へ低下

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