FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では引けにかけて戻り基調!

 

★8月27日以降の金標準先物60分足では、一目均衡表の雲下限を下抜けると加速的に下落した。しかし、6,620円で下げ止まると引けにかけて戻り基調となった。夜間取引では、早々に雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1938.90-1980.40ドルのレンジ相場となった。欧州株が全面高で引け、一時利食い売りに押され前日比でマイナス圏まで入ったナスダック総合もプラスに転じたことなどを背景に、リスク選好が優勢となり金先物価格は4営業日ぶりに大幅反落となった。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドルが買われたことも、金価格の上値を抑える要因となった。アジア市場で1980.40ドルまで買われたが、その後は伸び悩みとなった。上値は次第に重くなり、ニューヨーク市場では株高を意識して1938.90ドルまで一段安となった。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高が多いこととから戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、上値の重石となりやすい。また、もう一段下落すると買いからの手仕舞い売りが出やすく、下落に拍車がかかりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの、横ばいとなってきており下落の勢いは鈍化傾向となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから、戻り基調が継続している。

 

金標準先物の日足では、再び5日SMAの6,690円と25日SMAの6,701円を下抜けしたものの、10日SMAの6,642円がサポートとなり下支えする展開となり、上下挟まれる展開となっている。NY金はリスク選好の米国株高やドル高が嫌気され、上値を抑えられる展開となった。ただ、米長期金利が低下しており、過度な売りにはつながっていない。為替市場では、106円台を回復したものの、一目均衡表雲の下限106.31円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。106円台を回復したことで金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、レジスタンスとして意識されている5日SMAと25日SMAを上抜け出来るのか、それともサポートとして意識されている10日SMAを下抜けするのかが焦点となる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ