FITS エコノミックレポート

★白金標準先物の日足では、200日SMA（紫線）と260日SMA（茶線）を上抜けしてからは、上向きの10日SMA（黄線）がサポートラインとして意識され戻り基調を継続している。

また、上向き5日SMA（赤線）の3,251円を上回っていることから、短期的にも上昇基調は継続している。

価格帯別出来高を見てみると、2,800円～2,900円台で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。もみ合い相場を展開しながら3,300円前後で出来高が膨らんできている。そのため、今後も出来高が膨らむかが相場の焦点となる。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）は、高水準から下落基調となっていたが、％Dが上向きとなってきたことで下げ止まる兆しが出ている。

まとめると、5日SMAと10日SMAに支えられていることで、短期的には上昇基調が継続している。3,300円近辺で上値が重くなっているのは、下値で買っていた買い方からの利益確定売りが出ていると思われる。そのため、今後も出来高が膨らむかが相場のポイントとなる。現在の投資判断は押し目買い狙いとなる。ただ、投資判断を変更するシグナルは、5日SMAと10日SMAが下向きになるようなら、短期的な上昇基調が終了して、下落調整含みの展開となる。

下値で出来高が多いことから、しばらくはもみ合う展開となることも予想される。一点気になるところでは、上値切り下げ・下値切り上げる三角持ち合いとなっていることで、上下に大きく振れる可能性もある。