FITS エコノミックレポート

★シカゴIMM投機筋ポジションの8月11日付が公表された。対ドルでの差し引き持ち高では、ユーロロング（ユーロ買い・ドル売り）+199,751枚と過去最高のユーロロングポジションとなっている。

ユーロ/ドルの為替レベルは別としても、ユーロロングポジションが増加するとユーロ高・ドル安となりやすい。一方、ユーロショート（ユーロ売り・ドル買い）ポジションが増加するとユーロ安・ドル高になりやすい傾向がある。

現在過去最高のユーロロングポジションとなっていることから、今後はユーロ買いの手仕舞いによるユーロ売りが入っても不思議ではなく、ユーロの戻り上値も重くなりやすい。

ただ、ユーロロングのポジションが直ぐに解消されるかは不透明であり、数か月間ユーロロングポジションが継続する可能性もある。

投機筋も無限大にポジションを積み上げることが出来ないことや、必ず何処かのレベルで利益確定によるポジション手仕舞いに動くので、ユーロの急落には注意する必要がある。