FITS エコノミックレポート

★東京原油のボリンジャーバンド（パラメータ：21、±1σ、±2σ、±3σ）の日足では、バンド幅が縮小するスクイーズ状態となっており、上下どちらに放れても不思議ではない状態となっている。

現在21日SMA（黒線）がサポートとなり下支えする一方で、プラス1σがレジスタンスとして意識され上値を抑えられる展開となっている。

一目均衡表の雲の上に位置しており、もみ合い相場ながら上昇基調は継続している。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）は、上下に振れながらも、上値・下値を切り上げながら上向きと維持しており、上昇基調が継続している。

もみ合い相場ながら、わずかに下値を切り上げていることから、上向きバイアスが強まってきている。

新型コロナウイルスの感染が高止まりしていることがリスク回避要因となっている一方で、ワクチンや治療薬の開発の進展報道がリスク選好要因となっている。感染拡大報道よりも、ワクチン開発進展報道の方に市場は反応しやすい状態となっている。

東京原油はリスク選好の動きで買われ、リスク回避の動きで売られやすい地合いとなっている。

テクニカル的には、いつ上下に放れても不思議ではない状態にある。現状は、上放れしやすい地合いとなっているが、動き出すまでは慎重姿勢を維持したい。±3σのバンド幅が拡大するエクスパンションしたら順張り狙いとなる。