FITS エコノミックレポート

東京金60分足では6,200円を意識した展開!

 

★7月10日以降の東京金60分足では、心理的な節目となる6,200円を目前に下げ止まる展開となっている。一目均衡表の雲の中でもみ合う展開となっていたが、下抜けると加速的な下落基調となったが、6,206-6,207円で下げ止まった。このところ、6,240円前後で上げ止まる展開となっており、上値の重さも意識されレンジ相場となっている。

 

NY金先物市場は1794.10-1816.20ドルのレンジ相場となった。6月米小売売上高や7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を上回ったことを受け、安全資産とされる金は売りが先行した。軟調な米株を眺めて買い戻される場面もあったが、利益確定の売りに上値を抑えられた。為替相場でドル買い戻しが進むと、引けにかけてドル建ての金先物は水準を下げた。アジア市場で1816.20ドルまで買われたが、その後は換金目的の売りが増えたことから、伸び悩んだ。通常取引の終了時点にかけて節目の1800ドルを下回る展開となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯がサポートラインとして意識され、下げ止まる展開となっている。ただ、戻り場面では上値でも出来高があることから、買い方の『やれやれ売り』が重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺でもみ合っていたが、シグナルと共に下向きとなっており、下押しバイアスが強まっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dは売られ過ぎ過熱感はあるものの、両線とも下向きとなっていることから、下落基調が継続している。オシレータからは、下向きバイアスが続いている。

 

東京金の日足では、5日SMAの6,217円は下抜けしたものの、10日SMAの6,204円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。そのため、短期的な上昇基調は継続している。10日SMAを下抜けしてくるようなら、下落調整局面となりやすいく、25日SMAの6,109円が視界に入ってくる。NY金先物では、心理的節目となっていた1,800ドルを下抜けした。新型コロナウイルスの感染者拡大や米国株の下落から、有事のドル買いが強まったことで、換金目的売りが優勢となった。ただ、金買い材料が多くあるため、大幅下落調整となりにくいと思われる。為替市場では、107円前半まで円安基調となっていることから、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、やや下押しバイアスが強まっていることから、10日SMAを維持出来るかが焦点となる。また、再び5日SMAを回復してくると、上昇基調が継続していることが示される。一方で、10日SMAを下抜けするようなら、25日SMAが視界に入ってくる。

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