FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 再び107円台目前で足踏み!

 

★欧州市場序盤では、欧州株高を背景にドルが全面安で取引となった。なお、NYダウ先物が254ドル高、日経先物は50円安で推移した。日銀総裁が記者会見で3月以降の対応の効果が発揮されていると発言し、一段の緩和観測が弱まったことで円買いに振れた。欧州通貨を中心にドル売りが進んだほか、米長期金利が低下に転じた影響もありじり安となった。欧州株はほぼ全面高、NYダウ先物は堅調地合いが続き、米長期金利の持ち直しでリスク選好ムードが広がり、ドル安・円安も進み、ドルの下落を抑制した。

 

節目の107.00円手まで頭の重さがを確認すると売りが再開した。米鉱工業生産の上ぶれや米バイオ製薬モデルナの新型コロナウイルスのワクチン開発で経済『正常化』が早まるとの期待からリスク選好のドル売りとなった。ロンドンフィキシングにかけては『ポジション調整的なドル買い戻しが入った』との指摘があった。米国株の上げ幅が縮小し、ナスダック総合がマイナス圏に沈むとリスク選好の動きが後退でドルは底堅い展開となった。その後は、翌日のECB定例理事会やラガルド総裁の記者会見を控えて様子見姿勢が強まり、106.90円台で動意が鈍くなった。

 

★欧米主要経済指標

・米・7月NY連銀製造業景気指数:17.2(予想:10.0、6月:-0.2)
・米・6月輸入物価指数:前月比+1.4%(予想:+1.0%、5月:+0.8%←+1.0%)
・米・6月輸入物価指数:前年比-3.8%(予想:-3.7%、5月:-6.2%←-6.0%)
・米・6月鉱工業生産:前月比+5.4%(予想:+4.3%、5月:+1.4%)
・米・6月設備稼働率:68.6%(予想:67.8%、5月:65.1%←64.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.63-107.15円のレンジ

・英オックスフォード大学が開発中の臨床試験暫定結果は前向き報道

・ウイルスのワクチン実用化期待からリスク選好の動きでドル売り

・週間在庫統計で原油在庫が予想以上に減少で原油価格反発

・カナダ銀行は政策金利を0.25%のまま据え置くことを発表

・6月米鉱工業生産は1959年以降61年ぶり最大の伸び

・VIX指数は29.52から27.76へ低下

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